ハイヒールを履いて歩いていると、腰の調子が悪くなることがあります。 |
しかし、ハイヒールを履いても、腰が痛くならない人もいるのです。今回は、ハイヒールを履いても、腰痛になる人と、ならない人の違いについてお話しましょう。
ハイヒールを履くと腰が痛くなるタイプは?
ハイヒールを履いて、腰に何かしらの症状が出るまでの時間には、個人差があります。すぐに腰が重だるくなる人、しばらく歩くと腰に違和感が出る人、帰宅後や翌日に症状が出る人など様々です。このような症状が腰に出やすい人は、腰や骨盤を支えるための筋肉や膝、足首を安定させる筋肉が弱くなっている可能性があります。それでは、どのような人がこれらの筋肉が弱くなるのでしょうか?目安は、ハイヒールを履いた時に、猫背のような姿勢になり、膝を少し曲げた状態で歩くことです。あなたは、大丈夫ですか?
ハイヒールでの猫背になる人は、足を組むクセがある・座る時に猫背姿勢になっているなど、日頃のクセが原因で体のバランスを悪くしているのかもしれません。また、既に腰に痛みや違和感のある人にも可能性があります。
このようなことで、自覚症状はなくとも腰に負担がかかっていたり、腰が不調だったり、姿勢が悪くなっている状態では、腰から骨盤、股関節に繋がっている筋肉の働きが悪くなる傾向にあります。さらに足首の関節に関係しているふくらはぎの筋肉も硬くなり、足元も不安定になりやすいのです。結果、腰痛を起こす可能性が高くなります。
赤い線が正しい重心線です。ハイヒールを履くと、このラインがズレてしまいます。 |
ハイヒールを履いても腰が痛くならないタイプは?
腰が痛くなる場合は、ハイヒールを履くことで体の重心線がズレて、骨盤が傾く状態に姿勢を保つための筋肉が耐えられないためなのですが、腰痛にならない人は、この逆であるといえます。ハイヒールを履いた時に、背筋がきちんと伸びていて、カッコ良くしっかり歩くことができる人は、腰を支える筋肉、お尻の筋肉、膝を動かす筋肉、足首にかかる筋肉が発達しているということになります。このタイプの人は、比較的腰の疲労は少ないと思われます。
腰に負担の少ない姿勢というのは、まっすぐ立った時に重心線が図のようになる状態です。この線がズレると、腰の筋肉が疲労しやすくなったり、腰の関節に負担がかかったりするのです。これをカバーできる筋肉をつけるためにも、運動不足はなるべく解消させたいものです。
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