マンション相場・トレンド/マンション相場・買い時

都心中古マンション価格は、下落傾向に!(3ページ目)

都心部のマンション価格が下落基調に。2008年1月~3月の中古マンション価格の動向を大手不動産流通会社発表のデータを基に紹介します。

岡本 郁雄

執筆者:岡本 郁雄

マンショントレンド情報ガイド

新築マンション価格は、今後下がる?

都心エリア
上昇急だった都心部の中古マンション価格は弱含みに。価格の調整局面が当面続きそうだ
メルマガでも紹介したように、昨年の同時期とは一変し、事業用地の価格は弱含みになっています。但し、鋼材やセメントまで値上げが続く中、工事費の上昇傾向は続いており、坪単価100万円台前半の郊外エリアなどは極論を言えば土地代がほとんどかからなくても事業収支で考えると供給価格は上昇してしまいます。

事業収支に占める土地代が大きいエリアは、供給価格が下がる可能性は否定できませんが、工事費の割合が大きい郊外エリアは、事業用地が戸建てに転用される可能性が高いかもしれません。

竣工在庫が大幅に増加して、値引き販売や価格改定が目立つエリアやここに来て供給が大きく増加し、供給過多になりつつある都心近郊エリアはマンションが選べる状況になってきているといえるでしょう。
 

候補物件を絞りつつ、価格動向を見極めよう

価格の下落局面の中古マンション市場では、買い手有利の状況が出来つつあるといえるでしょう。大規模マンションなどでも築年数の浅い物件で売住戸が目立つようになってきています。ただし、東日本不動産流通機構発表の2008年1月~3月の中古マンション成約件数は4期ぶりに増加しているように、価格調整に伴った需要も相応にはあるようです。

自分なりの相場観を作りながら候補物件を選びつつ、スペックの高い中古マンションを狙ってみるのも一考かもしれません。

 
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます