都心エリアの中古マンション価格は弱含みで推移

2007年下半期に増加した中古マンションの流通ストック。特に価格上昇が急だった都心エリアを中心とした東京23区内が顕著に増加しています。

ここ数年価格が急上昇した都心部は、価格動向トレンドにも変化が現れています。2008年4月に大手不動産流通会社から発表された四半期ごとの中古マンションの定点調査の動向によると東京23区、特に都心エリアの中古マンション価格の動向が弱含みになっています。

三井不動産販売が3ヶ月毎にマーケット動向を紹介している、『リハウスプライスリサーチ』四半期変動率平成20年1月~3月によると、首都圏住宅地は、-1.8%、既存マンション価格は-0.4%と下落基調で中でも都心中心部は住宅地で-6.9%、既存マンション価格で-2.9%と大きくなっています。

各エリアごとの四半期変動率(既存マンション価格)
各エリアごとの四半期変動率平成20年1月~3月(既存マンション価格) 
出典:三井不動産販売 第44回リハウス・プライスサーチ


都心部の下落の要因としては、年初からの株価の下落による富裕層の様子見、サブプライムローン問題に起因した金融収縮による事業用地の需給緩和、都心エリアにおける新規供給物件の増加によるマンション需給の緩和などが挙げられるでしょう。

同レポートでは、今後も住宅地、既存マンションともに価格の調整局面は続くと予測しています。

◆既存マンション価格四半期変動率2008年1月~3月
( )内は、2007年10月~12月
東京23区     ……-1.4%(-1.7%)
 東京市部     ……+0.1%(-0.9%)
 横浜市・川崎市  ……-0.1%(+0.3%)
 神奈川県その他の市……+1.3%(±0% )
 千葉県      ……-0.9%(-0.2%)
 埼玉県      ……+1.0%(-0.2%)

一方で、神奈川など価格動向が堅調なエリアもあり新築マンションの価格動向やエリアの需給動向によって一律ではないことも伺えます。また住宅地の価格は建築費の上昇を受け全エリアとも横ばいないしは弱含みで推移しています。

次のページでは、野村不動産アーバンネットによる中古マンション価格動向調査を紹介します。