【第6回】アトピーと喘息の関係で「アトピー性皮膚炎で、なおかつ喘息も持っている率はアトピー性皮膚炎のない人に比べて2倍になっています」と説明しました。つまり、アトピーの方は喘息持ちである可能性が高いということですね。

そこで今回は、「アトピーと喘息の関係」に続くシリーズとして、喘息の治療方法について説明します。

喘息の治療

喘息の治療は、咳が出ている喘息発作に対する治療と、喘息発作を起きないようにする長期的な治療に分けることができます。

■喘息発作に対する治療
電動吸入器で霧状になった薬を気管支に送ります
喘息発作とは、咳がひどく、ゼロゼロ・ヒューヒューといった音が聞こえ、息が苦しい状態を言います(アトピーと喘息をご参照ください)。この状態を治療するためには、主に以下の4つで治療することになると思ってください。
  • 吸入
    →電動吸入器で、霧状になった気管支を拡げる薬(ベネトリン・メプチンなど)を吸って治療

  • 点滴
    →吸入で楽にならない場合、気管支を拡げる薬(ネオフィリン)や気管支の浮腫(ステロイド)を取る薬の点滴、水分補給によって治療

  • 酸素
    →呼吸が苦しく、血液の酸素が足りない場合に酸素をマスクやテントで体に補充します

  • 入院
    →点滴と吸入を継続的におこなうために入院して治療

■喘息発作を起きないようにする長期的な治療
環境整備は重要。特にダニ・カビには注意!
  • 環境整備。特に居住環境の環境整備。掃除が一番よい(梅雨に向けてのダニ対策梅雨に向けてのカビ対策を参照してください)

  • 抗アレルギー薬を使用して喘息を軽減(内服薬を参照してください)

  • 気管支拡張薬(テオドール・テオロングなど)を使用して喘息を軽減

  • インタールという抗アレルギー薬を定期的な吸入。小さい子どもには、電動吸入器を使って吸入を行います。時に、気管支拡張薬を合わせて使用します

  • キュバール・フルタイドという名前のステロイドの小さな粉を吸入。ステロイドは炎症を抑える薬で(ステロイドの詳細はステロイド内服薬を参照してください)、気道の炎症を抑えます。大人の喘息ではメインの治療になります

  • 運動療法(水泳など)、鍛錬療法(乾布摩擦など)

喘息発作は息ができなくなり、時には命を落とすこともあります。常日頃、環境整備やステロイド吸入によって、徐々に治していくことが大切。医師と二人三脚、焦ることなくじっくり治療していきましょうね。

豆知識
吸入器:現在、様々な吸入器が発売されている。吸入器は大きく2つに分かれる。加圧式と超音波式。加圧式は、粒子が勢いよく出るが、モーター音がうるさい。超音波式は、粒子をしっかりと吸わないといけないが、小型な物が多く、音は静か。値段は種類によるが、超音波式の方が割高。電気屋で安い吸入器があるが、薬を入れることができないので、治療には使えないので注意。


<喘息シリーズ>
【第1回】喘息の原因って何?
【第2回】喘息を治すには、どうする?

<参考リンク先>
小児気管支喘息(リウマチ・アレルギー情報センター)
成人気管支喘息(リウマチ・アレルギー情報センター)
こどもと喘息(西藤こどもクリニック)
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