タバコでアトピーもひどくなる!?
タバコはアレルギーにはよくありません |
■喘息も悪くなる!?
タバコを吸うと、喘息発作を引き起こします。喘息には、花火やタバコの煙はよくありません。
タバコの肺や気管への影響は
- 喘息発作を起こす
- 喘鳴(「ぜんめい」と呼びます。ゼイゼイすること)を起こす
- 肺機能の低下
- 気道を過敏にする
- 肺の成長に悪影響
- 肺炎を起こす
- 肺がんを起こす(肺癌だけでなく、食道がん・喉頭がんの危険を持っています)
- 肺線維症(「はいせんいしょう」と呼びます。肺が硬くなるといったイメージです)
などです。肺以外にも害を及ぼします
■親のタバコで子供が喘息になる!?
親が喫煙すると、その子供の喘息危険率が20%増加し、喘鳴を起こす危険率は40%も増加します。母親の喫煙が喘息に強く関与していますが、父親も喫煙すれば、やはり、喘息・喘鳴を起こすのです。(Cookらの報告 1997)
妊娠中と生後1歳までの母親の喫煙で、子供の喘息発症率が何と2倍になります(Beckerらの報告 2004)
妊娠中の喫煙も、胎児の肺の発達に悪影響を及ぼします。妊婦の喫煙は、早産、低出生体重児の原因にもなります。
子どものアトピーにも影響! 煙の中の有害物質
喘息の原因って何?でも説明しましたが、タバコの煙にはなんと4500種類以上の化学物質が含まれています。代表的な成分としてタール、ニコチン、ピレンといった粒子とアセトアルデヒド、窒素酸化物といった気体に2分されます。タバコの煙には、主流煙(タバコを吸う人の中に入る煙)と副流煙(タバコの先から出ている煙)に分けられますが、副流煙の方が、タール・ニコチン・窒素酸化物が多いと言われています。この副流煙で、受動喫煙(じゅどうきつえん)と言って、タバコを周りに吸う人がいることで、自分は吸っていないのに、タバコの煙が体に入ってきます。親が吸っているときに、子供への影響が心配されます。
このように、アレルギーに悪影響を及ぼすタバコを辞めていきましょう。
次のページでは、禁煙方法をご紹介します。