ストレス

「疲れ」を招く意外な要因って?(2ページ目)

ストレスや睡眠不足など、あなたを疲れさせる要因はたくさんあります。でも、太りすぎやダイエット、冷房による冷えも、慢性疲労の原因になるのです。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

冷房があなたを疲れさせる!?

年中だるさや疲れを感じる人は、「BUTS症候群」の可能性も!実は、冷房の当たりすぎも、慢性的な疲労状態を招く要因になるため、要注意なのです。

以前にも、冷房による冷えや急な寒暖差は、自律神経のバランスを崩し、体調不良の元になることをお伝えしました。しかも、この「夏の冷え」が慢性化すると、気道などの粘膜に炎症を起こし、気づかないうちに風邪のように、耳閉塞感を引き起こすこともあるのだといいます。

風邪のとき、耳が詰まるとぼーっとしてだるくなり、集中力もなく、気分もうつ気味になりませんか? 夏の冷えが慢性化した場合、このような状態が年中続いて抜けきれなくなるのです。このトラブルを耳鼻咽喉科医師の高橋文夫氏(高橋耳鼻いんこう科医院 院長)は、「BUTS症候群」(無自覚性両側耳管狭窄症候群)と名づけ、冷房が招く慢性疲労への注意を促しています。

疲れない体をつくるための5か条って?

以上のように、太りすぎやダイエット、冷房の当たりすぎ、といった要因は、思わぬ疲れを招くことがあるので、注意したいものです。

では、それ意外に、疲れをためないために、気をつけるべき点はどんなことがあるのでしょう。まずは、基本中の基本ともいえる、以下の5か条だけは、しっかり頭に入れておきましょう。
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1 夜は12時までには寝る
疲れは、ぐっすり眠ることで解消されます。睡眠は、疲労回復のための最重要項目です。夜ふかしせず、十分な睡眠をとりましょう。

2 栄養バランスよく、3食しっかり食べる
栄養が不足していると、疲れを感じやすくなります。エネルギー源となる炭水化物やたんぱく質をしっかりとり、代謝に必要なビタミン・ミネラルも忘れずにとりましょう。

3 ストレスはためない、ストレスはかわす
人間関係やつらい仕事など、ストレスの種はつきないものです。逃げられないストレスがあるときには、別の楽しみで気分転換しましょう。また、ストレスの火種となりそうなものには、できるかぎり近づかないことも大切です。

4 疲れたら休む
睡眠に限らず、心と体の休養をとることも大事です。疲れたと思ったら、リラックスしてぼーっと音楽を聴いてみる。のんびりお気に入りの椅子に身を任せる、など、骨休めの時間をしっかりとっていきましょう。

5 適度な運動で筋力を維持する
筋力が衰えると、体が疲れを感じやすくなります。適度な運動を続けて、筋力を維持していきましょう。しかし、体力に見合わない過度な運動は、さらなる疲労を生み出すだけです。まったく運動をしていない人は、まずは1日10分程度のストレッチからでもOKです。
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