ストレス

「疲れ」を招く意外な要因って?

ストレスや睡眠不足など、あなたを疲れさせる要因はたくさんあります。でも、太りすぎやダイエット、冷房による冷えも、慢性疲労の原因になるのです。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

疲れは、体が発する「悲鳴」

疲れを感じたら、とにかく早めに休むこと気がつけば、「疲れたな~」とふと口についてしまうことが、多くありませんか? 現代は、日本人の3人に1人は、慢性的な疲労を感じているといわれます。

疲れを感じる、ということは、体が「もうこれ以上がんばれないよ! お願いだから、休んで!」と、あなたにメッセージを送っているからです。このメッセージを感じたら、体がダウンしてしまう前に、しっかり休養をとることが大切です。

さもないと、どうなるでしょう? 疲れが蓄積されると、自律神経失調症、うつ病、心身症など、心身の病に移行してしまいます。

ではどうして、こんなに疲労を感じる人が増えているのでしょう? ストレスや睡眠不足、過労も大きな要因ですが、以下のようなことも、あなたを疲れさせてる重大な要因かもしれません。


太っている人、やせている人、
どちらもお疲れ気味では?

太りすぎもやせすぎも、体にとっては大きな負担「ズボンのサイズが大きくなったら、階段を上るのもしんどくなった」
「ダイエットしてスリムになったら、急にバテるようになった」

こんな言葉は周りでもよく聞かれますが、疲労と肥満、またダイエットには、実はとても密接なつながりがあります。 

太るということは、重い脂肪のコートを身にまとっているようなもの。夏場にTシャツで歩くより、冬に厚手の重いコートを着て歩くほうが、しんどいですよね。脂肪が増えると、筋肉や心臓にも負担がかかり、疲れを感じやすくなるのです。

逆に、ダイエットをしすぎもよくありません。体に必要な栄養が足りなくなってしまため、疲労を感じやすくなるのです。カロリーが減ると、それだけエネルギーに変わる成分が少なくなるわけですから、以前の活動量をこなすことができなくなります。

さらに、夏の冷房もあなたを疲れさせます。次のページでみていきましょう。
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