●「登校拒否」のオトナ版って知ってる?
前のページで紹介した「朝刊症候群」が進行すると、いわゆる登校拒否のオトナ版「出勤困難症」になることがあります。登校拒否の学生が朝になると決まって「おなかが痛い」「頭痛がする」などと訴え、学校に行けなくなってしまうことはご存じの方も多いと思いますが、出勤困難症も基本はこれと同じ。
最初は、「会社行きたくないな~」「休んじゃおうかな~」などの“心の拒否反応”で済みますが、ひどくなると、朝の電車で気持ち悪くなって途中下車してしまったり、毎朝おなかが痛くて起きられない、といった“体の拒否反応”が現れるようになります。
「出勤困難症」に陥る方は、「会社にたどり着けないなんて、ダメな人間なのね」などと自分を責めてしまうことが多く、その結果ますますストレスをためこんで、うつ病になってしまうこともあります。出勤時に体に何らかの症状が出るようになったら、ガマンは禁物。すぐに心療内科、精神科を受診しましょう。
●ランチの時間が憂うつ。一人になりたい!
「同僚とのランチを毎回断っているので、つき合いが悪いと思われてるみたい」などと、会社での人づき合いにお悩みの方はいませんか? 深いつき合いを露骨に嫌がってしまうせいか、職場のなかで孤立し、これが新たな憂うつにつながってしまっているのではないでしょうか。
これは「ふれあい恐怖症候群」と呼ばれるもので、小さいときから1人で遊ぶことが好きで、限られた人間関係の中だけで育ってきた人に多いといわれています。他人と心から打ち解けたことがないため、1対1の人間関係を築くのが苦手で、なかなか人との信頼関係を築くことができないのです。
決められた仕事はきちんとこなし、仕事上の対話も問題なくできるかもしれませんが、トラブルがあったときなどに臨機応変な対応ができないことが多く、それがさらに信頼関係の亀裂を深めるもとを作ってしまいます。何でもメールに頼らず、なるべく直接対話する機会を増やしていくことから自分の殻を破っていくようにしてみましょう。
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