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3回シリーズでお送りしている「ストラクチュラル・インテグレーション」(以下、S.I.)による身体再教育レポート。前回は、全10セッションのうち1~3セッション(体の表層部分のバランスをとる施術)を体験しました。 今回は、いよいよ体の深層部(芯部=コア)のバランスをとるための4~7セッションの体験レポートをお送りします。ガイドの身体には果たして、どんな変化が現れたのでしょう。 |
vol.2 体の深層部(コア)へのアプローチ(セッション4~7) |
第4回目から第7回目までは、身体の中心軸にあたる部分、「コア」と呼ばれる部分へ働きかけを行います。「軸」とか「コア」というと、しっかりとした固い背骨を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、S.I.で言う「コア」はそれとは違い、背骨の前、身体のだいたい真ん中あたりの部分の空間を指します。そ こが緊張したり、緩みすぎていたりせず、ちゃんとイキイキと働いているかどうかに注目して、そのバランスをとることを行っていきます。
セッション4(2003.8.26) 脚の内側から骨盤底にかけてアプローチ
今回のセッション4では、足先~脚の付根までの脚の内側に主に働きかけます。セッション1~3でも、下半身にアプローチしましたが、このときは主に身体の外側をほぐしてバランスをとることが目的でした。しかし今回からは身体のコアの部分への働きかけとして、脚の内側を初めて行います。内腿の部分というのは身体の中心の軸と、とても関わりがあるところなのです。
太ももの内側には主に3種類の筋肉があります。前側には股関節を曲げ、脚を前に出すための筋(大腿四頭筋など)、後ろ側には股関節を伸ばして脚を後ろに引くための筋(ハムストリングなど)、そしてその間にある、脚を内側に閉じるための筋肉(内転筋)です。これらの3種類の筋肉は近いところで重なり合っているため、お互い混乱を起こしやすく、筋肉どうしがくっついてしまったり、本来あるべき位置からずれてしまったりしやすいのです。
これらの筋肉のバランスがくずれたり固くなってしまっている状態だと、前後にすっきりと足を動かすことができなかったり、膝が外側や内側に向いてしまい、O脚やガニ股の原因にもなり、身体の軸(コア)もはっきりしなくなってしまいます。こうした脚のラインの乱れはプロポーションだけの問題ではなく、体全体のバランスがくずれ、自律神経や、生殖器、排泄器、内臓の働きにも影響をあたえてしまいます。
私はどうやらこの部分の筋肉が相当固いらしく、歩みがぎこちないのもそのせいとか。今回のセッションでかなりそれをほぐしましたが、その反動もあってか、施術後の数日は上半身に緊張があり、肩のコリを感じました。
セッション4の後、体はどう変わったの?
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全セッション開始前 弱々しくぐらぐらしそうな下半身。若干ですが筋肉バランスの偏りからのゆがみも見られます |
セッション4終了後 内転筋群のバランスを整えたことで、体の中心軸づくりの準備が整ってきました |