足の裏の筋肉を十分にほぐすことで、足の裏をまんべんなく使ってしなやかに歩くことができます |
膝の周辺は筋膜の癒着が起こりやすいところ。念入りにほぐします |
足の付け根も5本の指に力を入れてじっくりほぐします |
セッション2(2003.8.1) 足と背中の筋肉の緊張をとく
前回は、主に体の前面と骨盤まわりの筋膜をほぐす施術を行いました。この施術によって、からだの前面がゆるんで引き上げられた感じにはなりますが、ひざから下や背面の緊張が目立ってくることが多いのだそうです。そこで、今回は足脚と背面をほぐし、この部分の緊張を取り除くのがテーマです。
背中の施術では、背骨の両脇にある脊柱起立筋を伸ばしてゆきます。イスに座った姿勢で、背中から体重をかけて筋肉を伸ばすことによって、首の付け根から腰までのラインがじっくりほぐされていきます。脊柱起立筋というのは、背中を伸ばすための筋肉なのですが、2回目の施術で足脚の緊張をほぐし、「地に足がしっかり着く」ようにすることによって、はじめて自然に背中を伸ばす(上に伸びてゆく)ことができるようになっていきます。
また、足の裏からひざ、骨盤にいたる部分も、時間をかけてほぐしていくのですが、これがまた寝てしまいそうなほどの気持ちよさ。大塚先生によると、「からだ全体でしっかり歩くためには、すねやふくらはぎの筋肉の緊張を解き、足の裏や足首を固めてしまわないようにすることも大切」なのだとか。足の裏や足首が固い状態だと、足(フット)脚(レッグ)全体の動きのスムーズさが失われたり、歩く際の地面からのショックを和らげることが出来ず、それによって全身の緊張を作り出してしまうのだそうです。
このセッションのメリットの一つに、「脚の稼動域が広がって大きな1歩を踏み出せるため、歩行時の体のバランスをとりやすくなる」ことがありますが、この回が終わったあと、確かに脚がいつもより大きく開いているような気がしました。
また、歩くときや手を伸ばすときの心得として、“付け根から先を動かしている”のではなく、“体の中心から伸ばしている”イメージで動作することが、バランスのよい体を維持するためのキホンなのだそうです。
セッション2の後、体はどう変わったの?
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全セッション開始前の写真。肩が下がりすぎ、首筋の筋肉が緊張しています。あごも上がっています | 足と背中をほぐしたことで、肩のこわばりが少し解消され、肩やあごの位置が自然になりました |