ストレス/年代別・世代間のストレス

子どもの「うつ」の見分け方

どんな人でも、一度はうつな気分に襲われたことがありますよね。赤ちゃんや幼児も例外ではありません。子どものうつの見分け方と、子どもの心の成長を育むのに大切なポイントについてお伝えします。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

言葉で心の中身を
伝えられないのが子ども

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大人にうつがあるように、子どもにだってうつはある
気分が落ち込み、体調にも変化があらわれることのある“うつ”。どんな人でも、大なり小なり抑うつ気分に襲われることはありますよね。しかし、うつは大人だけに特有なものではなく、赤ちゃんにだって起こる可能性があるのです。

「赤ちゃんのうつ」などというと、驚く方も多いかもしれませんね。たとえば赤ちゃんの場合、それまでそばにいた養育者と急に離れ、その状況が長く続いたりするとストレスでうつになることもあります。

子どもは周りの出来事に左右されず、勝手気ままに生きている、と思う人も多いかもしれません。しかし、実は子どもの心こそ周りの人たちや環境に影響を受けやすいのです。それは子どもの体が未成熟であるように、心もまだ不安定だからなのです。


子どものうつを
見分けるサインはこの7つ

しかし、大人は子どものうつのサインになかなか気づくことができません。なぜなら、乳幼児や幼児は、コミュニケーション能力がまだ未熟で、心の状態を人にうまく伝えることができないからです。

では、乳幼児や幼児のうつに気づくには、どうしたらいいでしょう。代表的には以下の7つのサインがありますので、参考にしてみてください。

1 理由もないのに泣き叫ぶことがある
2 あらゆることに臆病すぎるところがある
3 他人にあまり関心をもたない
4 自分からは積極的に遊ばない
5 会話のペースがゆっくりすぎる
6 食欲の低下が激しくなった
7 目をパチパチしばたくことが多くなった

(参考:『「うつ」を治す事典』大野裕監修/法研)


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