睡眠/理想の睡眠時間・睡眠不足対処法

50代の男性におススメ! 新・快適睡眠術(2ページ目)

ビジネスでもプライベートでも、人生の達人が多い、50才代の男性。しかし時には、体力の衰えを感じることもあるはず。そんな人のために、疲労回復・体力増進に役立つ快適な睡眠のとり方を、ご紹介します。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

朝に勝負を賭ける!

朝に強いビジネスマン
朝はスタートダッシュ、夜はラストスパート。どっちが得意ですか?
年齢とともに、夜更かしが辛くなり、朝は早くに目覚めるようになるのは、あなただけではありません。

前のページ でも取り上げた国民生活時間調査によると、男性で半分以上の人が寝つく時刻は、20才代が午前0時~0時15分、30才代が午後11時45分~12時。

これに対して50才代では、午後11時~11時15分でした。だんだん、寝つく時刻が早まるのが分かります。

「 快適睡眠のすすめ 」 によると、年齢とともに夜型が減って朝型が増えていきます。強い夜型は、20代~30代の社会人で5%ですが、50代には0%とほぼ全滅です。一方、典型的な朝型は、20代社会人で15%、30代で18%なのが、50代になると54%と急増します。

このように、人は年を経るにしたがって早寝早起きになるのが、自然の摂理なのです。これに逆らっても、良いことはありません。むしろ、積極的に 朝型人間になる ことで、あなたのやりたいことを成し遂げませんか?

朝の学習効率は、夜の6倍と言われています。無理して夜更かしするよりも、夜はサッサと眠って、朝、スッキリした頭で仕事や趣味に打ち込みましょう。ビジネス界で成功している人は、ほとんどが朝型人間ですよ。


昼寝で英気を養おう

パワーナップ
昼寝の達人は、電車のつり革につかまったまま眠ります
夜の睡眠の質が落ちてきたら、昼に睡眠をとって補いましょう。昼寝するときのポイントは、次の4つです。

・ 時間帯は、正午から午後3時までに
 遅い時間に眠ると、夜に寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。

・ 時間は、30分以内で
 時間が長いと、眠りが深くなりすぎて、目覚めてからの回復に時間がかかります。

・ 椅子に座って眠る
 蒲団やソファで横になって休むと、深く眠ってしまいます。

・ 眠る前に、カフェインを摂る
 カフェインは、体に入ってから30分経たないと、効果が現れません。目覚めてから飲むよりも、眠る前に飲んでおくほうが効果的です。

椅子に座って昼寝をするときは、首の保護に気を付けなくてけません。首が変な姿勢のまま眠ってしまうと、寝違いを起こしたり、肩凝りがひどくなったりします。昼寝専用の枕 を使うか、机に突っ伏した姿勢で眠りましょう。


健康な生活をおくる、あるいは人生の目標を達成するためには、正しい知識に基づいた効率的な睡眠をとることが大切です。敵 = 睡眠の一般的知識 を知り、己 = 自分の睡眠リズムやパターン を知って、人生の勝利者を目指しましょう!

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