手持ちの寝具で最大限暖かく眠るコツとは

快眠

寒い冬も温かな寝具でぐっすりと眠りたい……。手持ちの寝具を最大限活用するコツは?

急激に朝晩が冷え込み、本格的な冬がやってくると、分厚い毛布や羽毛布団など、より暖かな寝具を買い足すべきか、悩む方も少なくないかもしれません。一方で、あまり物を増やしたくなく、夏場に使わない寝具を買い足すことに躊躇している方もいるでしょう。

今回は今ある寝具だけで寒い冬を乗り切るために、手持ちの寝具を最大限有効に使って暖かく眠る方法を、寝具メーカーのMaruhachi 研究センター・睡眠環境ラボの中野祐三子さんに教えていただきました。
 

暖かく眠るコツ1:かけ布団をふくらませる

ダウン

羽毛はなるべく、ふんわりさせてあげましょう

かけ布団は眠る前に、振ってならしておきましょう。そうすると、つぶれていた中綿の容積が大きくなり、断熱・蓄熱効果が高まります。

特に羽毛布団は「かさ」が命ですので、布団全体が均等になるように心がけましょう。日中に布団を干したり乾燥機をかけたりして、布団にたまった湿気を飛ばしておくことも大切です。

羽毛布団と毛布をかけて眠るときは、毛布を外側(上)にしましょう。羽毛布団は、羽毛が体温で暖められることで、保温能力が発揮されます。暖まった羽毛布団を毛布で包むと、体の熱が逃げにくくなります。

ただし、毛布が重いと羽毛がつぶれてしまい、保温能力が発揮されません。そのため、羽毛布団の上にかける毛布は、なるべく軽いものを選びましょう。軽い毛布がなければ、タオルケットを布団の上にかけてもよいでしょう。
 

暖かく眠るコツ2:毛布の表を体側にする

毛布は肌触りが良い表面を、体側にしましょう

毛布は肌触りが良い表面を、体側にしましょう

メーカーや商品によって例外はありますが、ラベルの付いている方が毛布の表です。表側は毛足が長くて肌触りが良く、暖かく眠れます。ですから、毛布を直接体にかけたり、毛布を敷いたりして眠るときは、表を体に触れる側にします。

逆に毛布の裏側は、繊維が短いので摩擦抵抗が大きく、毛布に接する布団がズレにくくなります。かけ布団の上に毛布をのせるときは、毛布の裏をかけ布団側にしましょう。

毛布の素材によって、寝心地や取り扱いも変わってきます。

綿毛布は、睡眠中に汗や湿気を吸い取ってくれます。湿気を含んだままだと、保温性や吸湿性が落ちるので、こまめに洗ったり干したりしてください。

カシミヤやウールなどの毛布は、汗や湿気を吸うと熱を発生するので、暖かく眠れます。吸湿性だけでなく湿気の発散性にも優れているので、綿毛布ほど洗濯や乾燥に気を使わなくてもすみます。

合成繊維のアクリル毛布は、軽くて肌触りも良好です。しかし、汗を吸わないので、寝床の中に湿気がたまりやすくなります。特に、体温で寝具があたたまると、不快指数が上がります。ムレが気になる方は、他の毛布を選んだほうが良いかもしれません。
 

暖かく眠るコツ3:熱の多くが逃げる敷布団を工夫する

ベッドや寝床は、窓や壁から少し離すこともポイントです

ベッドや寝床は、窓や壁から少し離すこともポイントです

寒くなると、体の上にかける寝具を増やしがちです。しかし実は、寝床の中の熱の多くは、敷布団やマットレスを通して逃げていきます。寝床から熱を逃がさないためには、敷布団を2枚にしたり、敷布団やマットレスの上に厚めのパッドやパイル地のタオルケットを敷いたりしましょう。

あるテレビ番組で、羽毛かけ布団と毛布、敷布団の3枚を次の順番で使った場合、どれが最も暖かく眠れるか、という実験をしたことがあります。
 
  1. 掛け布団-毛布--敷布団
  2. 毛布-掛け布団--敷布団
  3. 掛け布団--毛布-敷布団

寝床の中が最も暖かかったのは3.の「掛け布団-体-毛布-敷布団」で、次が2.でした。3.は1.と比べて、30分間で2度も高くなりました。皆さんも一度、試してみてください。

また、ベッドや寝床は、窓や壁から 20~30cm くらい離すのもポイントです。窓や壁の近くにいると、外の冷気を感じやすくなります。また、窓や壁側に頭を向けて寝ている人は、反対向きに寝ましょう。冷気が、肩口から布団の中に入りにくくするためです。

部屋の中の熱は、おもに窓から外へ逃げていきます。二重ガラスの窓にしたり、カーテンも厚手のものや断熱性の高いものに替えたりするのも一案です。

冬の快眠法をさらに知りたい方は、「保温効果に大きな違いが? 正しい毛布の使い方」「冬の理想的な寝室の作り方……温度と湿度編」「冬でもポカポカ! 冷え性の人のあったか快眠法」記事もあわせてお読みください。

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