煮込むほどにおいしい牛スジのボルシチ |
ロシアに学ぶ体が温まる料理
冷え性に悩む人にとって、これからの寒い冬は、寝つきが悪くなるイヤな季節になります。そんなときの強い味方は湯たんぽなどの保温アイテムですが、体の中から暖めることもお忘れなく!漢方では、寒い土地で育った食材は体を温めてくれる、と考えられています。寒い国と言えばロシア。今回は快眠のためのレシピとして、ロシアの代表的家庭料理であるボルシチを、ご紹介します。
主役の牛スジ肉には、体をじっくり温めてくれる良質のたんぱく質や、美容に良いコラーゲンが、たくさん含まれています。もう1つの主役であるビーツは、日本の赤カブで代用します。どちらも赤い色をしていますが、漢方の考えでは、赤い食べ物は体を温めてくれます。
カブもそうですが、玉ネギやニンジンなどの根菜も、冷え性の人には食べて欲しい食材です。特に、玉ネギに含まれる硫化アリルは、疲労回復や鎮静効果もあるので、夕食にとると心地よい眠りに導いてくれます。
最後にかける生クリームには、カルシウムやトリプトファンが、多く含まれています。カルシウムは、イライラした気持ちを落ち着けてくれます。トリプトファンは、人間の体内では作れない必須アミノ酸の1つで、これから作られるセロトニンには、鎮静や催眠の効果があります。
次のページでは、牛スジボルシチの作り方を、ご紹介します。