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実践! 夏バテ予防の早朝食後ウォーキング(2ページ目)

夏バテ予防に運動といっても、バテてしまってからでは遅いですね。早起きして軽く糖質と脂肪を取って少し早足で歩くだけ。本格的な夏が始まる前に夏バテしにくい筋肉に体質を改善しましょう。

西園寺 克

執筆者:西園寺 克

医師 / 感染症・健康情報ガイド

グリコーゲンと脂肪を筋肉細胞中に蓄えよう!

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日中の運動は熱いので避けましょう!
マラソンランナーと我々の筋肉には、肉眼では分からない明確な違いがあります。実はマラソンランナーや日常的にトレーニングを行っている人は、筋肉細胞中に熱源となる物質を多く蓄えているのです。一つがグリコーゲン、もう一つが中性脂肪です。グリコーゲンと脂肪を筋肉中に多く蓄えると、マラソンランナーのようなスタミナがある筋肉という事になりますね。

マラソンランナーが競技場に戻ってきてグリコーゲンが残っていれば最後に加速して走ることができます。箱根駅伝でも最後に早く走ることができるのはグリコーゲンのおかげです。長距離を走ることができるのは筋肉細胞内脂肪を使って効率的に運動しているからです。では脂肪酸とグリコーゲンはどうやって蓄えればよいのでしょうか?


アドレナリンとインスリンの上昇時を押さえよう

脂肪酸とグリコーゲンをうまく蓄えるには、タイミングが重要です。

まずは脂肪酸を蓄える方法。例えば階段を駆け上がったり、信号の変わり際に走ったりすると、心臓がドキドキしますね。これは交感神経系からアドレナリンが分泌されるためです。アドレナリンには、筋肉細胞内の脂肪分解酵素の活性を高める作用があります。筋肉内の脂肪分解酵素活性が上がった状態なら、中性脂肪を分解して、より多くの脂肪酸を筋肉細胞中に取り入れることが可能です。

そしてグリコーゲンを蓄えるには、血中のブドウ糖が高い状態で、膵臓からのインスリンがあることが必要です。交感神経から分泌されたアドレナリンは肝臓からのブドウ糖(正確にはリン酸がついたブドウ糖)の放出を促進します。インスリンは肝臓からのブドウ糖の放出よりも、消化管からのブドウ糖の吸収でより多く膵臓から放出されます。

体内でアドレナリンとインスリンが同時に上がる状態。それは食後の運動時ということになります。


早起き食後ウォーキングは3つの得

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街はまだ目覚めていません。
そこでお勧めしたいのが、早起き食後ウォーキングです。 夏バテ予防・ダイエット・日焼け防止と3拍子揃ってお得です。

夏場に食後に運動すると考えると、少し無理かもしれませんね。特にヒートアイランド現象の都会では、日中・夜間の運動は、脱水症によりかえって体調を崩す危険があります。街が最低温度になるのは、日の出時間。早起きして、食事を摂り、ウォーキングすれば良いことになりますね。

5月から紫外線は強いのですが、さすがに日の出直後では紫外線はまだ強くありません。日焼け止めを起き抜けに塗らなくても大丈夫です。

梅雨明けする前に早朝、食後ウォーキングで夏バテしにくい筋肉に変身しましょう。
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