バランスのとれた食生活でみんなが健康的に暮らせるといいですね。
アメリカ肺協会は、肺がんの87%は喫煙と関連性があると発表しています。喫煙者・元喫煙者の肺がんリスクはタバコを吸わない人の10~15倍になります。イギリスのリサーチでは喫煙者は非喫煙者より約10年寿命が短いとのことです。アメリカでは肺がんが治るのは16%、60%の人は1年以内に、15%は2年以内に亡くなると報告されています。このような数字を見ると、たばこを吸う人がサプリメントを取りたくなるのものもうなずけます。厚生労働省の「平成17年 国民健康・栄養調査の概要」によると、現在、習慣的に喫煙している人の割合は、男性39.3パーセント、女性11.3パーセントとのことです。


喫煙者・元喫煙者には推奨されない栄養素

サプリメントは何でも健康に良いというイメージがありますが、それは事実ではありません。例えばベータカロチンを含む野菜や果物は癌の予防に役立つと言われていますが、喫煙者・元喫煙者においては、単体でベータカロチンを摂取した場合は、逆効果又は効果なしとされています。ベータカロチンのサプリメント摂取が逆に肺がんを増やす可能性があるとのことから、サプリメントのリサーチが途中で中止になったこともあります。米国国立がん研究所のウェブサイトには、「男性の喫煙者がベータカロチンのサプリメントを摂取すると、肺がんのリスクを上げるかもしれません」と掲載されています。また、日本の国立がんセンターのウェブサイトにも「肺がんを予防するためには、まずたばこをやめましょう。禁煙せずに1日20mg以上のβ-カロテンを錠剤などで補給することは、かえってリスクを高める結果になるので控えましょう」と記載されています。

サプリメントは過剰摂取しやすいので注意が必要です。もちろん過剰摂取にならにようなサプリメントもあります。例えばサプリメント1粒にベータカロチンが1.8mg含まれている商品もあるようです。これは約20g分の人参です。人参(中サイズ)1本の約12分の1に当たります。サプリメントを1粒取るか、人参を12分の1食べるか、色々選択脇はありますね。


喫煙者・元喫煙者はどうすればいい?

喫煙者・元喫煙者はベータカロチンのサプリメントの摂取は控え、果物や野菜からベータカロチンを摂取しましょう。にんじん、かぼちゃ、トマト、色の濃い野菜、さつまいも、マンゴ、ほうれん草などがお勧めです。ライフスタイルなどのために、どうしても十分なベータカロチンを野菜や果物から摂取できない人は、ベータカロチン単体ではなく、色々なカロテノイド(カロチノイド)が入った混合型のサプリメントを利用するのもよいという専門家もいます。カロテノイドは天然の色素で、ファイトケミカルなどと呼ばれているものです。カロテノイドにはベータカロテン、リコピン、ルテイン、ゼアキサンチンなどがあります。サプリメントショップ等の専門家に相談してみてください。

次のページでは、そもそも「ベータカロチンって何だった?」について説明します。