秋の初めには、肺を潤す、呼吸器を鍛えて体力をつけてくれる食材を積極的に食べましょう。東洋医学で肺を潤す働きがある食材と言えば、ナシ、ブドウ、ユリネ、レンコン、白キクラゲ、ハチミツ、白ゴマ、豚肉、イカなど・・・・。
私が特におすすめしたいのは、料理の手間がいらない果物です。梨も潤す果物としてはよいのですが、カラダを冷やす働きがあるので、風邪をひいている人、冷え性の人は食べ過ぎに気をつけた方がよいでしょう。その点、ブドウは、「平」と言ってカラダを冷やす陰性でもあたためる陽性でもないのでオススメなのです。
◆ブドウの成分と効用
●即効エネルギー補給
ブドウの主成分は糖質。ブドウ糖と果糖をほぼ等量ずつ含み、これらの糖は体内で消化酵素などの作用を受けずに、そのまますぐにエネルギーとなるので、疲労回復時のエネルギー補給にぴったりなのです。
●疲労回復
ブドウの酸味は、酒石酸、リンゴ酸という有機酸です。酸味は、食欲を促すことで、疲労回復に役立ちます。さらにブドウには、疲労回復のビタミンと呼ばれるビタミンB1が桃の5倍、リンゴの3倍も多く含まれています。
●活性酸素から身を守る
ブドウには、カラダのサビを招く活性酸素から身を守るための抗酸化物質ポリフェノールが多く含まれています。例えば、最近話題になっているリスベラトロールや、色素成分のアントシアニンは、皮の部分に多く含まれています。また渋みの成分であるタンニンやプロシアニジン、ケルセチン、カテキン類なども種の部分に多く含まれています。
ブドウの皮も使ったポリフェノールの多い赤ワインなどは人気ですが、お酒に弱い人や子どもからお年寄りまで安心して飲むには、ブドウジュースやブドウウォーターもおすすめです。
.*.☆ブドウウォーターの作り方☆.*. ●ブドウジュースとミネラルウォーターを半々に混ぜて、冷蔵庫で冷やします。 ●容器から取り出して朝昼晩の食事前やおやつ時など、胃がからっぽの時に飲むと栄養成分の吸収がよく効果的です。一日中いつでもできるだけ多数回飲むようにしましょう。 |
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