最近、食用油、特に植物油のバラエティが豊富になってきましたね。健康によいと注目のオリーブ油だけでなく、ちょっと懐かしい椿油や米油、中国の茶油など・・・・。脂肪酸については、以前にもご紹介していますが、今回は注目の植物油について種類や特長をまとめてご紹介したいと思います。

<CONTENTS>
  • 健康維持に役立つ植物油が人気……P.1
  • 注目の植物油は……P.2
  • 植物油でもこれは注意!……P.3

    どんな油がいいの?

    生活習慣病の予防やダイエットのためには「脂質は敵!」と見られがちですが、極端にとらないのもよくありません。

    日本の平均寿命は、1970年代には世界一となりました。もちろん、医学の進歩もありますが、戦後から高度経済成長期以降に、日本型の穀類や野菜・大豆・海藻中心の食事に加えて、動物性タンパク質や油脂が加わり、バランスのよい食事ができあがったためです。けれども現在は、動物性脂肪等が取り過ぎ傾向にあるため、「脂質が健康によくない」というイメージなのです。ようはバランスの問題で、適量はとった方が健康のためにも役立ちます。

    オリーブオイル
    オリーブオイルはオレイン酸が豊富に含まれているので、ヘルシーオイルとして人気です。

    機能性が注目される不飽和脂肪酸


    ではどんな脂質がよいのでしょうか。脂肪酸の種類やそれぞれの特徴・作用などについては、以前記事にまとめていますので、そちらをご覧下さい。

    今注目されている植物油に多い不飽和脂肪酸は、健康維持・成長に欠かせないもので、悪玉コレステロールを低下させるなどの作用があるので、高脂血症や動脈硬化の予防、血圧降下作用等に期待されています。この脂肪酸は、カラダの中でつくることができないため食べ物からとらなければなりません。不飽和脂肪酸の中でも、特に注目されているのは、n-9系のオレイン酸やn-3系α-リノレン酸です。

    ●オレイン酸
    悪玉コレステロールだけを低下させる、胃液の分泌を調整する作用があります。消化吸収がよく、酸化しにくいのも特長です。

    ●リノレン酸
    血圧やコレステロールを低下させます。特にa-リノレン酸は、アトピー性皮膚炎の改善に役立つのが特長。酸化しやすい油です。

    リノール酸のとり過ぎは注意

    同じ不飽和脂肪酸なのですが、リノール酸は、以前コレステロール低下作用があるということで注目されましたが、日本人の摂取量は今や過剰気味です。近年リノール酸の過剰摂取は過酸化脂質の生成や、アレルギー疾患を増やすなどの弊害があることが分かってきました。適量は子どもの成長等にも欠かせないのですが、とり過ぎはよくありません。

    脂肪は、肉、魚、植物油など、それぞれに異なる脂肪酸が含まれ、働きも異なります。1種類だけに偏らず、幅広い食品からバランスよく摂取すること、そして量をとりすぎないことがポイントです。理想的な摂取量は、肉、魚、植物合計で1日約40~60g。調理用として使用する食用油は、1日10~12g、大さじ1杯程度が適量とされています。


    注目の植物油は次のページでご紹介します。・・・・・・・>>