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- イライラやストレスにかかわる栄養素……P.1 ストレスに強くなる食事のポイント……P.2
ふだんストレスを感じている人は、約8割
平成14年「国民栄養調査」によると、ふだんの生活でストレスを感じている人は、男性76.9%、女性84.2%にものぼります。またストレスを感じているとき、食事量が変化するのは、女性55.7%、男性34.7%、ストレスを感じているとき太る人は、男性6.2%、女性15.8%、やせる人は、男性10.2%、女性12.5%という結果でした。もちろんストレスは、根本的な原因を解決したり、心のもちようであるとか、気分転換をしながら、解消することが重要ですが、ストレスを抱えることで、食事量が減ったり、暴飲暴食で偏った食べ方をするなど食生活に影響し、また食事の栄養バランスがひどく崩れると体の機能がうまく働かなくなり、さらにストレスに弱くなってしまいます。
ストレスを抱えると、カラダの抵抗力も弱まり、様々な症状や障害や表れます。詳しくは、ストレスのガイドさんのサイトをご覧ください。
ストレスに関わる栄養素
ビタミンB群
・ビタミンB1
脳のエネルギー源はぶどう糖ですが、ブドウ糖を分解してエネルギーに変えるためにはビタミンB1が欠かせません。不足すると脳の神経の働きが鈍り、集中できなくなる、また疲労もしやすくなります。
ビタミンB1を多く含む食べ物
玄米、胚芽、豚肉、ウナギなど
・ビタミンB12
脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏やうつなどの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12を多く含む食品
イワシ、サンマ・シジミなど
・ナイアシン
脳神経の働きを助ける栄養素で、欠乏すると、脳機能に弊害が出て、神経症などにつながることがあります。アセトアルデヒドを分解する働きがあるため、アルコールをたくさん飲む人は、ナイアシン不足になりがちです。
ナイアシンを多く含む食品
タラコ・カツオ・レバー・玄米・落花生など
緑黄色野菜には、ビタミンCなどが多く含まれています。 |
脳がストレスを感じると、ストレスに対抗するための副腎皮質ホルモンが分泌されます。この副腎皮質ホルモンを作る原料に、ビタミンCが使われています。ビタミンCが不足すると、ホルモンが作れず、ストレスに対抗できなくなります。
ビタミンCは加熱されると量が減りますし、一度にたくさん摂取しても尿として体外に排泄されてしまうので、3度の食事でしっかりとりたいですね。ストレスを感じる時のおやつには甘いケーキよりも、フレッシュジュースなどがおすすめです。
ビタミンCを多く含む食べ物
いちご、キウイフルーツ、柑橘系果物、ブロッコリー、ピーマン、ホウレンソウなど。
強いストレスを抱えた時は、大量に活性酸素が発生しますので、ビタミンC以外にも、ビタミンAやビタミンEなどの抗酸化作用のあるビタミンやファイトケミカルもおすすめです。
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