食と健康/高齢者・被介護者の食事・レシピ

アルツハイマー病予防にカレー?

カレーに欠かせないスパイス、ウコン。二日酔い防止、肝臓強化効果等で話題ですが、その成分がアルツハイマー病を予防するという研究報告がありました。

南 恵子

南 恵子

食と健康 ガイド

NR・サプリメントアドバイザー

NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、エコ・クッキングナビゲーター、日本茶インストラクターなどの資格取得。現在、食と健康アドバイザーとして、健康と社会に配慮した食生活の提案、レシピ提供、執筆、講演等を中心に活動。毎日の健康管理に欠かせない食に関する豊富な情報を発信していきます。

...続きを読む
カレーのスパイスであり、肝臓の働きを助け、二日酔い予防効果などで人気のあるウコン。そのウコンの主成分クルクミンに、アルツハイマーを予防するという報告がありました。
<CONTENTS>
  • クルクミンは脳の神経細胞を保護……p.1
  • クルクミンのその他の効用……p.2 クルクミンは油ととれば吸収率UP……p.3

    クルクミン
    *カレーには欠かせないウコンの主成分、クルクミン。

    クルクミンは、脳の神経細胞を保護

    以前アルツハイマー病予防のためには和食がおすすめという記事を書きましたが、伝統的なインド料理にもおすすめ素材がありました。

    伝統的にウコンを使ったカレーを食べているインド人は、米国人と比較してアルツハイマー病発症率が、なんと4分の1程度なのだそうです。そういうところに着目して研究されたのが今回のクルクミンの報告です。

    カレーに必要不可欠なスパイス、ウコン。そのウコンに含まれる色素成分「クルクミン」が、アルツハイマー病の原因となる物質の生成を防ぐ効果があると、金沢大大学院の山田正仁教授(神経内科)と小野賢二郎医師らが研究報告しました。

    アルツハイマー病は、脳内で「アミロイドベータ(Aβ)」という物質が神経細胞を殺してしまうために、痴呆がおこります。研究チームによると、「Aβ」を含む溶液にクルクミンを加えると、神経細胞が守られることを確認されました。これは、赤ワインに含まれるポリフェノールや、ハーブのローズマリーでも同様の効果が得られるそうです。

    またクルクミンを混ぜた餌で育てたマウスは発症しにくいというデータも明らかにされています。研究チームは「クルクミンにアルツハイマー病を防ぐ直接の効果があることがわかった。食生活の改善で発症を遅らせらることができるかもしれない」としています。

    クルクミンの他の効用については、次のページで・・・。>>
    • 1
    • 2
    • 3
    • 次のページへ

    あわせて読みたい

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます