食と健康/調味料・ハーブ・スパイス

使ってみたい食品 話題のお酢を徹底探求(3ページ目)

健康志向のなかで一代ブームを巻き起こしているお酢。お酢にはいろいろな種類があり、風味も様々です。今回はお酢の種類や特長などをご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

人気のお酢と特長

■黒酢
お酢の中でも今ダントツの人気を博しているのが、黒酢です。黒酢は、他の酢と比べてクエン酸やアミノ酸が多く含まれ、お酢には珍しくビタミンB2も含まれています。独特の黒い色素成分はポリフェノールで、老化や生活習慣病を引き起こす活性酸素を排除する働きがあるので、その健康パワーに多くの関心が寄せられています。

■香酢
アミノ酸が豊富で注目株の中国「香酢」も注目度が高い商品です。日本の黒酢に似ていますが、原料にはアワやヒエ、コーリャンなどを使用し、発酵法が異なるので、JAS規格では黒酢には分類されていません。「香酢」は、料理用として酸味や塩分などが入っているのが多く、飲用にむかないものもあります。料理用として使うもの、飲用のものと必ずチェックしましょう。

■もろみ酢
もろみ酢は、沖縄の地酒、泡盛に使用される米と黒こうじを合わせて発酵させてできたもろみを蒸留したあとの酒粕から抽出し黒砂糖を加えたものです。もろみ酢の主成分は、黒こうじが発酵する際に生成されるクエン酸が主体で、酢酸を主成分とする酢とは異なり、多くは「清涼飲料水」と表示されています。

バルサミコ酢
コクのあるバルサミコ酢は、ポリフエノールも豊富に含まれています。
■バルサミコ酢
一時イタリアンブームの時に注目されたことのあるワインビネガーの1種であるバルサミコ酢。最近製薬会社からも発売されていますが、クエン酸やアミノ酸が多い上に、老化や生活習慣病の原因となる活性酸素を排除する働きがあるポリフェノールが豊富なので、再度見直したいものです。

どんなにカラダによいと言われるものでも、それだけに依存してとるのは私はおすすめしません。お酢も、和食は穀物酢、洋食はバルサミコ酢、またフルーティな風味のリンゴ酢はジュース用などと、風味を活かして用途によって使い分け、幅広い食品とあわせてとりたいものです。

酢の成分
 


食酢を飲む時の注意


・ 1日にだいたい大さじ1~2飲むのを目安に。
・ 特に胃腸が弱い人は空腹時を避けるましょう。
・ 胃酸が出過ぎる人は薄めて飲みましょう。
・ お酢を飲みすぎると体調が悪くなることもあるので注意してください。
・ お酢は、食品であって薬ではありません。体質や生活習慣の違いにより作用も違いますから、過剰に効果を期待しないこと。
・クエン酸やアミノ酸がうまくカラダの中で機能するには、ビタミンなども必要です。お酢だけを飲めば健康になる物ではありません。バランスのよい食事を心がけましょう。
・ドリンクにする場合は、水や牛乳で割って蜂蜜を加える、あるいは野菜やフルーツジュースに加えて飲むのも良いでしょう。


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