ロジカルシンキング/ロジカルシンキングの活用事例

説得力を高めるロジカルシンキング

ロジカルシンキングを用いて説得力を高めるためのCRFの原則とは? 3 つのポイントを押さえて、「すっと頭に入り」「分かりやすく」「説得力のある」話ができるようになろう。

執筆者:大石 哲之

聞き手の理解が早まるロジカルシンキング

ロジカルシンキングを用いて説得力を高めるための3ヶ条

ロジカルシンキングを用いて説得力を高めるための3ヶ条

ロジカルシンキングを用いると、説得力を高めた話やプレゼンをすることができます。なぜ説得力が高まるかというと、 「主張が整理されていて、聞き手にとって理解しやすい」からです。

「聞き手にとって」というのが実は大事なポイント。説得力が高まるのは、聞き手にとってすっと頭に入ってくるからです。ごちゃごちゃと整理されていない話をされると、聞き手は自分で文脈を整理しないといけないため、余計な頭をつかいます。

ロジカルシンキングを用いてはじめから整理した話をすることができれば、聞き手の手間が省けるわけです。その分、すっと頭にはいっていくことができます。それが「分かりやすさ」につながります。

ロジカルシンキングを用いるときは、次の3点がポイントとなります。
  1. 結論を明確にする
  2. 理由づけを明確にする
  3. 理由付けに対して、証拠・データを付ける
結論(Conclusion)、理由付け(Reason)、証拠・データ(fact)とそれぞれの頭文字をとってCRFによる話法と呼んでいます。

結論から話す重要性

結論から話すことは大事です。長い話を聞いてみたものの、結局なにが言いたいのかわからないようだと、聞き手は疲れてしまいます。聞き手にとっては、何が結論なのかをまずはじめに明らかにして欲しいものなのです。ロジカルシンキングによる話法では、最初に結論を述べるのが特徴です。

結論とは、
  • X部署で導入するサーバーは、D社のサーバーにすべきである
  • 保険を見直せば、70%のコストで同様の保障を受けることができます
  • あなたの目標体重を実現するには3ヶ月間の1日あたり摂取カロリーを2000kal以下に抑える必要があります
といったような、具体性があって明確な意見や主張のことです。

一見すると結論のようでいて、結論になってないものに次のようなものがあります。
  • 営業部門では多くの問題がみつかりました
  • この製品には様々な特徴があります
  • 様々な取り組みをすることで効率をあげることができます
これは結論になっていません。具体性がなく、トートロジー(同義語の反復)になってしまっているからです。このような結論しか述べられないとしたら、言いたいことが明確になっていない、頭がまだ整理されていないということです。結論を明確にクリアになるまで、自分の考えを基本的な手法(参考記事「ロジカルシンキングの代表的な手法とは?」を用いてまとめていきましょう。
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