派遣で働く/派遣の基礎知識

紹介予定派遣とは(3ページ目)

紹介予定派遣とは一定の派遣期間後に派遣先と直接雇用契約になることを前提とした働き方です。そのしくみについて解説します。

執筆者:林 紀子

就業する前に確認すること

派遣会社から紹介予定派遣の仕事を紹介されたら、派遣契約期間とその後の雇用形態について確認します。派遣で働く期間は案件ごとに異なり、一般的には2~3ヶ月、最長で6ヶ月程度。その後、派遣先企業の担当者と面接などを行い、双方の合意によって直接雇用が決まります。

直接雇用といっても、その形態は正社員、契約社員、アルバイトなどがありますので、紹介時点で確認しておけば派遣契約期間終了後、直接雇用の段階になってからのトラブルを避けることができます。

雇用形態だけでなく、以下の内容やその他の気になる点についても確認しておきましょう。
  • 収入は概算でいくらになるか
  • 残業代は出るか
  • 残業時間など
  • 直接雇用前後で仕事内容に変更はあるか
  • 転勤の有無
  • 今後のキャリア形成のイメージ

派遣契約期間中の就業

紹介予定
派遣契約期間中に直接雇用になった時のイメージを掴みましょう
紹介予定派遣の面談後に就業が決定したら、勤務開始となります。社会保険や給与などについては通常の派遣と同様の条件で働きます。

紹介予定派遣では、派遣社員での就業期間中に派遣先企業での仕事や風土が自分に合うかどうかを見極め納得のいく選択が可能です。その企業で直接雇用されることが自分にとって最適の選択なのか、しっかり見極めることが重要なポイント。「とにかく正社員になりたい」という気持ちばかりが先行し、本当は納得いかないことに目をつぶってしまうと、後で不満がでてくることも。

時間や業務内容についてある程度の希望が許容される派遣社員とは異なり、直接雇用になれば融通がききにくくなることが予想されます。実際の正社員の仕事ぶりを「明日は我が身」的視点から見たり直接話しを聞いておくと、「こんなはずではなかったのに……」という状況は避けられそうですね。

一方、企業からも同じ考えで見られていることを心に留めておきましょう。派遣期間中でも正社員になったつもりで仕事をすることをオススメします。仕事のスキルを存分に発揮し、足りないところは常に勉強するなどして補っていく努力も必要です。

紹介予定派遣で直接雇用のチャンスをつかむポイントは最終的に直接雇用されないことを心配せずに、頑張って直接雇用を目指したいという積極的な姿勢とスキルをアピールすることに注力することです。派遣会社に助けを借りつつ、ぜひ納得のいく選択をしてくださいね。
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