コンサルティング業界の年収・給与相場
コンサルティング業界の年収・給与は魅力的な水準
■コンサルタント
25~29歳:491万円
30~34歳:643万円
35~39歳:723万円
■ITコンサルタント
25~29歳:514万円
30~34歳:648万円
35~39歳:775万円
ただガイドの私から見ると、この数字はだいぶ低いように思えます。この調査の分類では、コンサルタントの中にいろいろなコンサルタント(例:広告プランのコンサルティング営業など)が含まれ平均されてしまうために、低めの数字が出ているのです。
みなさんがコンサルタントといってイメージする外資系のトップファームの場合、
■ITコンサルタント
25~29歳:600~1000万円
30~34歳:800~1400万円
■戦略コンサルタント
25~29歳:800~1200万円
30~34歳:1000~2000万円
ほどの幅になると思います。戦略コンサルタントの、30代前半で2000万円というのは、他業界ではなかなか考えられない高水準です。
ただし、コンサルタント業界の給与体系は「年齢給」ではありません。何歳だからベースがいくらというものが存在せず、コンサルタントとしての職責を示す役職(クラス)に連動しています。
アナリスト、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーといった役職があり、それぞれにベースの給与が決められています。35歳でも役職が低ければそれなりの給与ですし、28歳でもとても優秀で飛び級で出世していれば高給を手に入れることも可能。そのあたりは完全に実力主義になっているというのが、コンサルタント業界の給与の特徴です。
コンサルタント業界は若い人が多い
コンサルティング業界は他業界よりも平均的に年齢が若く、経営幹部でも40、50代となっています
典型的な外資系の会社の場合、新卒で入社をして6~7年目、30歳前後になるとマネージャーと言われるコンサルティングプロジェクトの実行責任者に出世します。その後、30代後半から40代前半で、パートナーと呼ばれる役員レベルにまで出世することができます。社長の年齢を見ても、外資系のファームでは40代や50代前半といった若い社長が活躍しています。
コンサルタント業界の労働時間
コンサルタントは、いわゆる裁量労働で括られる職種であるため、何時から何時までという決まった労働時間はありません。クライアント(お客様)の経営課題に納得のいく解決が得られるまで働く、というのがプロフェッショナル職業であるコンサルタントの働き方。ですから、納得のいく答えが得られないような場合、徹夜が何日か続いてしまうということもあります。ただし、一年中、常に仕事が継続する一般の会社とは違い、コンサルタントの仕事は全てが期間限定の「プロジェクト型」の仕事です。3ヶ月なり6ヶ月というプロジェクトの期間が終了すると、いったん忙しさからも解放されます。プロジェクトとプロジェクトの合間の平日に長い休みを取ったりと、柔軟なワークスタイルが実現できるのもコンサルタント職の魅力です。
コンサルタント業界で働く魅力
私はコンサルティング業界で働く魅力は次の3点だと考えています。- 実力主義
- 高い報酬
- 優秀な人が多く、スキルアップが早い
それに伴う高い報酬も魅力的。実力に応じて、若くても大きな報酬を得られるということは、素直に魅力を感じていいところでしょう。
最後に、これこそコンサルティング業界で働く魅力の真髄だと思うのは、圧倒的なスピードで自己のスキルアップができるということ。コンサルティング業界では非常に優秀な人が集まって、背伸びをして実力を競わせながら仕事をしています。そのような環境で精一杯のチャレンジをすることで、自己のスキルの成長スピードが加速するのです。
「コンサルティング業界での1年は他の業界の3年に相当する」と言われることもあるくらい。忙しいけれども密度が濃く、本気で自分の限界を試してみたいという人にとって挑戦しがいのある場が存在するのが、コンサルティング業界の最大の魅力ではないでしょうか。
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