社会人の大学・大学院/社会人の進学・学生生活事例

大学院在学中に出産・育児、そしてMBA取得(5ページ目)

育児をしながら自らの成長を目指し大学院に進学。在学中の第2子出産を乗り越え、昨年関西学院大学専門職大学院においてMBAを取得した篠原亜希子さんにお話をうかがいました。

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド

あまり深く考え込まずにまずは動いてみよう!

授業に欠かせない篠原さんの愛用グッズ:ノートパソコンとレコーダー

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---最後に、進学を希望されている社会人、子供がいて進学を躊躇している方などへのメッセージをお願いします。
私は、社会人になっての大学進学と、例えば英会話に通うことに差はないと思っています。何かを教えてもらう場所・機会に自分が身を置くことでは共通です。 仕事上、大学はとても身近な場所であり、そのため大学進学には抵抗を感じませんでした。

しかし一般的には、大学にハードルを感じる方が多いというのも事実だと思います。「何かを知りたい」「勉強してみたい」と思ったら、まずすぐに行動してみてはいかがでしょうか。大学のホームページをみる、電話してみる、メールしてみる、入学説明会に参加してみるなど、行動すると何かしらナマの情報が得られます。動かずに、考え込んでも何も進みませんから。

また子供がいると動きづらい状況も理解できますが、保育園のショートステイ、ファミリーサポートセンターの利用、お友達にみてもらうお願いをするなど、諦める前に検討する手段を探してみませんか? 子供との時間は犠牲になりますが、それにかわるものを得られるように親子の生活を変えてみませんか? 私でよければ、ご相談にのります!

周囲にも、大学とはいかなくとも何々を勉強したいなあという希望をもつ人はけっこういらっしゃるものの、実際に動く人は少ないようで「もったいないなあ」と思います。


あとがき~取材を終えて(西島)
大学院進学時にはすでに3歳の子のお母さん、そして在学中に第2子妊娠、出産をも経験し、仕事と学業、子育てをパワフルに楽しみながらこなす篠原さんの生き方に元気を分けてもらった気がしました。好奇心旺盛な篠原さんは現在、理科教育のボランティアグループ(ONSEN)に所属し、実験教室のお手伝い(見習い)などをしています。いずれお子さん達に手がかからなくなったら、例えば学童保育に実験教室を導入するなど、地域に理科教育を根ざず活動をしたいそうです。また本を読むのが大好きな篠原さん、いつか図書館司書の資格も取りたいともおっしゃっていました。

「何かやりたい」と思ってもつい「忙しい」「子供がいる」など出来ない理由を探してしまいがちですが、篠原さんは違います! 目標を決めたらそれを実現するために必要なことを総動員し、目標達成に向けて進んでいきます。その姿勢、見習いたいと思いました。
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