家庭の事情であきらめた大学進学。その後社会人入試に挑戦するも失敗。しかしそこから独学で猛勉強の末、見事一般入試で大学合格。9年間かけて博士号まで取得してしまったツルさん(仮名)にお話をうかがいました。

学歴、工業高校卒。生涯学習歴、博士号取得

中学時代から切望していた大学進学の夢。社会人になってついに叶えることが出来た喜びは大きい。

中学時代から切望していた大学進学の夢。社会人になってついに叶えることが出来た喜びは大きい

氏名:ツルさん(30代男性)

【学歴】
工業高校卒業

【生涯学習歴】
1999年 電気通信大学社会人入試不合格後、一般入試で合格。電気通信大学電子工学科(夜間主コース)入学 
2003年 電気通信大学卒業、同大学院博士前期課程入学 電子工学専攻(主に無線通信)
2005年 電気通信大学大学院博士前期課程修了、博士後期課程入学 電子工学専攻(主に無線通信)
2008年 電気通信大学大学院博士後期課程修了 博士号取得

まさかの社会人入試不合格!猛勉強の末、一般入試突破!

工業高校卒業後、就職。その後数年を経て、大学進学を目指すものの社会人入試に失敗。しかしすぐに一般入試に照準を絞り、独学で猛勉強。センター試験、2次試験を経て見事一般入試で合格し、念願の社会人学生へ。9年間の社会人学生生活を過ごし2008年、ついに博士号を取得したツルさんにお話をうかがいました。

---(西島)お久しぶりです。前回初めてお会いしたのは今から約10年前に新宿で開かれた社会人のための大学フェアの会場でしたね。
(ツルさん)はい。もともと経済的な理由で大学進学を断念し、工業高校卒業後に就職しました。就職して数年後、社内の先輩による社会人学生経験談を読み、「仕事をしていても大学に行けるんだ!」と、とても衝撃を受けました。大学進学を決意後、新宿で行われた大学フェアで西島さんと言葉を交わしたんですよね。

---まずは博士号取得おめでとうございます。
ありがとうございます。

---ここまで来るのは大変だったと思います。そもそも最初の受験では、社会人入試に失敗したそうですが……。
そうなんです。高卒で社会人になってから6年、24歳の時に大学進学を決意しました。確か6月頃でした。そして10月の入試に向けて周到に準備を進めてきました。「合格できるだろう」とたかをくくっていたら、まさかの惨敗。とても悔しかったです。

---不合格の理由は何だったと思いますか?
面接です。口頭試問でうまく答えられなかったことが原因だと思います。
独学でセンター試験、2次受験を突破!

独学でセンター試験、2次受験を突破!

 


---その後、センター試験に挑戦したんですね。
はい。社会人入試の不合格通知を受けた11月から3月の一般入試に向けて準備を始めました。当初、情報系志望でしたが、社会人入試で落ちてしまったので、一般入試では自分の専門(電子工学)に戻ろうと決めたんです。1月のセンター試験受験のため、受験用問題集を買って独学で受験勉強を開始し、仕事が終わってから毎日3~4時間、ひたすら問題集を解きまくりました。数学、物理で高得点を取る事を目指し、苦手な英語については全く勉強はしませんでした。

---分からない問題などにぶつかった時は、どのように対応したのですか?
問題集に全て解説があるので、それを読めば十分でした。

---なるほど。実際の試験はどうでしたか?
はい。センター試験では1問目が「分かる」問題でした。そこで「自分はついている!」と思い気合を入れて試験にのぞみました。おかげさまで自己採点によると、数学と物理はほとんど満点に近かったです。勉強しなかった英語はひどかったですけど……。

---見事一般入試で合格を勝ち取りましたが、ご家族の反応は?
「仕事は大丈夫なの?」と母親が心配していましたが、特に反対などはされませんでした。僕は九州出身なのですが、九州の人は一度決めたら意志を貫くところがあります。そのため反対してもきかない、と分かっていたんでしょうね。親戚からは「絶対にやりとおせ」と励ましの言葉をもらいました。