一時的にアニメーションやサウンドを無効にする
スライド上の文字や図形などにアニメーションを設定して、スライドショー実行時に動きをつけると、プレゼンそのものが華やかになります。ただし、客層によっては、アニメーションがないシンプルなスライドのほうが”受け”がいい場合もあるでしょう。
私自身、PowerPointを使い始めて間もない頃に、アニメーションを付けるのが楽しくて過度に設定してしまい、本番直前になって、自分の付けたアニメショーンが恥ずかしくなってしまってという経験があります。
このようなときに、ひとつひとつアニメーションを削除していると、時間もかかるし、部分的にアニメーションが残ってしまってかえって見映えが悪くなる危険性があります。
PowerPointには、すべてのスライドに設定したアニメーションを一時的に無効にする機能が用意されているので、これを使いましょう。
「スライドショー」メニューから「スライドショーの設定」を選び、「スライドショーの設定」ダイアログボックスで「アニメーションを表示しない」にチェックを付けます。たったこれだけで、アニメーションを使わずにスライドショーを実行することができるのです。
PowerPoint2007では、「スライドショー」タブの「スライドショーの設定」ボタンをクリックする |
無条件にすべてのアニメーションが無効になる。部分的にアニメーションを残すことはできないので注意しよう |
アニメーションを削除したわけではないので、「アニメーションを表示しない」のチェックをオンに戻せば、設定したアニメーションをいつでも利用できます。
同じように「ナレーションを付けない」のチェックを付ければ、スライドに挿入したサウンドやナレーションを一時的に無効にすることができます。これなら、ナレーションをつけたパターンとナレーションなしのパターンを別々に作る必要がないので効率的です。
ナレーションと同時にサウンド機能も無効になる |
プレゼン本番前は、ただでさえ緊張しているものです。こういったときに面倒な操作をするのはミスを誘発する原因になりかねません。「非表示スライド」や「スライドショーの設定」を上手に利用して、短い時間で簡単に微調整する方法を身につけておけば、落ち着いてプレゼンに臨むことができるはずです。