エクセル(Excel)の使い方/印刷・図形・共有機能など

エクセルで御見積書・集計表などを作る

表組みや計算処理を含む伝票の作成は、Excelの得意分野のひとつ。ここでは、御見積書・御見積書台帳・受注集計表の作成を通して、伝票作成の勘どころや、Excelの便利な隠れ機能を紹介します。

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド

ビジネスの現場では、たくさんの伝票が行き交います。見積書や注文書、出荷伝票や売上伝票など、その種類は業種によっても様々です。こういった伝票に記入する内容といえば、表組みがあって、宛先の会社名や商品名、単価、購入数量などの記入欄があり、単価や購入数量から売上金額などを計算します。

伝票作成はExcelの得意分野

このような伝票の作成も、Excelの得意分野といえるでしょう。内容は表組みがほとんどですし、数値計算の要素もあります。複写伝票なども、複数のワークシートを利用すれば簡単に作成できます。

出力する枚数が大量だったり、基幹システムの出力伝票として専用伝票があったりする場合は別として、手書きで作成していた伝票などは、Excelで伝票を作成することで、作業の効率を上げたり計算ミスを減らしたりすることができます。また、入力したデータを利用して、台帳を作成したり、データを集計したりできるので便利です。

ここでは、ビジネスの現場でよく使用する「御見積書」、御見積書の内容を自動的にリスト化する「御見積書台帳」、御見積書データの中から、受注となったデータだけを収集して集計する「受注集計表」の作成方法を紹介しています。
御見積書<br>何も作成されていない真っ白なワークシートから表を作成していく勘所やコツなども紹介しながら、文章と表が混在した文書の作成方法を解説。Excelが得意としている計算機能も必要十分に盛り込まれている。

【御見積書】
シンプルな構成で、計算機能も必要十分に盛り込まれている御見積書。作成方法の解説では、何も作成されていない真っ白なワークシートから表を作成していく勘所やコツなども紹介しながら、文章と表が混在した文書を作成するコツを紹介している。


 

【御見積書台帳】<br>Excelの「データ追跡機能つきテンプレートウィザード」機能を使用して作成。複数の御見積書ファイルのデータを自動的にリスト化できる。

【御見積書台帳】
複数の御見積書ファイルのデータを自動的にリスト化して台帳を作成。Excelの「データ追跡機能つきテンプレートウィザード」機能を使用している。


 

【受注集計表】<br>Excelの「Microsoft Query」を使用して作成。他のブックから特定の条件を満たすデータだけ自動抽出してリストを作成できる。

【受注集計表】
「Microsoft Query」を使用して、他のブックから特定の条件を満たすデータだけ自動抽出してリストを作成。ここでは、御見積書台帳から進捗が「受注」である御見積データを抽出して受注集計表を作成している。


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