貼り付け操作にリアルタイムプレビューが対応
コピーした内容を貼り付ける操作も改善されました。その名も「貼り付けのオプション」。コピーした内容を貼り付けるとき、右クリックのショートカットメニューから貼り付ける内容を選択することができます。さらに、貼り付けたイメージをリアルタイムプレビューで確認しながら操作できるようになっています。Office2007から登場したリアルタイムプレビューが貼り付け操作にも拡張された形ですね。
「貼り付けのオプション」とリアルタイムプレビュー
その他の変更点
細かい変更点ですが、ワークシート関数が50個以上追加されました。これで、下位バージョン互換用の関数も含めて、ワークシート関数の総数が400を超えました。追加された関数は、確率分布の値を返す統計関数や配列に関わる関数などが中心となっています。また、アドインが整理され、「条件付き合計式ウィザード」「Lookupウィザード」「インターネットアシスタントVBA」が姿を消しました。この他、SmartArtの図や条件付き書式のアイコンセットが追加されたり、ピボットテーブルやテーブルにオートフィルタの条件入力欄が追加されたりしています。
Webアプリケーション版のExcelも登場
最後に紹介するのが、Webアプリケーション版のExcel2010です。何と「無償」で提供され、Webブラウザを介して、作成したブックを共有したり編集したりすることができるようになります。まだ、Webアプリケーション版のテクニカルプレビュー版を試していないので詳細は分かりませんが、当然、通常のExcel2010より機能が限定されるでしょう。この他に、Word2010、PowerPoint2010、OneNote2010のWebアプリケーション版も登場する予定です。
ファイルがXML形式となったOffice2007を経て、いよいよMicrosoft Officeもクラウドコンピューティングの流れに乗りました。さらに、デスクトップ版、Webアプリケーション版だけでなく、携帯用端末向けのモバイル版も準備されるとのこと。デスクトップ版の価値を保ちながら、どのようなサービスが登場するのか楽しみです。
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