企業のIT活用/検索エンジン/SEO

Yahhoという検索エンジンがあった

『企業のIT活用』版トリビアの泉No13です。世界最初のロボット型検索エンジンは日本だけ生き残った、Yahoo!を赤ちゃん語で「ばっぶ」と言う、Yahho(ヤッホー)という検索エンジンがあったの3本です。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

『企業のIT活用』版トリビアの泉No13です。
今回は検索エンジンについてのトリビアの泉です。
<目次>
■世界最初のロボット型検索エンジンは日本だけ生き残った
■Yahoo!を赤ちゃん語で「ばっぶ」と言う
■Yahho(ヤッホー)という検索エンジンがあった

世界最初のロボット型検索エンジンは日本だけ生き残った
1998年1月頃のインフォシーク
1998年1月頃のインフォシーク
世界最初のロボット型検索エンジンは1994年1月に登場した「インフォシーク」です。最初は有料サービスでしたが、なかなか顧客が集まらず同年8月には無料サービスになりました。同じ1994年4月にYahoo!の原型となるリンク集が公開されたという時代です。

日本ではデジタルガレージが、アメリカのインフォシーク社と業務提携を行い1997年2月からインフォシークのサービスを開始しました。

インフォシークはYahoo!に次ぐ2番手の検索エンジンとして地位を維持しましたが、やがてグーグルなどの次世代検索エンジンが登場したことにより存在感が薄くなっていきます。
アメリカの本家はGo.comに変更
アメリカの本家はGo.comに変更

インフォシークの親会社はディズニー社ですが、ディズニー社の意向で名称を「インフォシーク」から「Go.com」に変更してしまいました。これでインフォシーク・ブランドがアメリカで消えてしまいます。

日本のインフォシーク社はそのまま継続し、2000年12月に楽天の子会社になります。またサーチエンジン・ライコス(Lycos)がインフォシークに併合され事実上、ライコスは消滅しました。

世界最初のロボット型検索エンジン「インフォシーク」は結局、本家がなくなってしまい、生き残ったのは日本だけでした。ただし検索エンジンは独自エンジンでなくGoogleを使っていますので、ブランドだけが残った形です。

創世記の検索エンジン

インフォシークと同時代に活躍した検索エンジンをみてみましょう。

ディレクトリ型検索エンジンで有名だったのが「NTT DIRECTORY」です。当時は1日に数件のホームページが新登場する牧歌的な時代で、新しく出来たサイトをウォッチするのに最適でした。「NTT DIRECTORY」は2000年2月に「OCN navi」に名称変更され、現在のOCNに続いています。

現在も残る「goo」は日本生まれの検索サービスとして1997年3月27日に誕生しました。NTTアド、NTT、Inktomi(アメリカ)の3社が共同開発したロボット型日本語検索エンジンでのサービス開始です。gooは「global networkが無限大(∞)に拡大し続ける」というインターネットの世界を象徴して名付けられました。
>> 1997年 サービスを開始した頃の「goo」

「goo」が登場したのはYahoo!Japanがサービスを開始する前年の1996年です。当時のYahoo!Japanはロボット型ではなく人がWebサイトを分類したカテゴリ型検索エンジンの時代です。

当時、gooはロボット型検索エンジンとして国内最大でした。1998年にはYahoo!Japanと提携しgooがYahoo!Japanのロボット型検索エンジンとして採用されました。2001年4月にgooからGoogleに変更されるまでこの提携は続きました。
※2004年5月にGoogleから自前のYSTに変更し、現在に至っています。

まだまだ検索そのものがメジャーではなく、検索テクニックを競う「検索の鉄人」というイベントが開催されていました。「検索の鉄人」では出題された問題にただ答えるのではなく実技もあり、この時に「goo」が使われました。

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