大学生の就職活動/就職活動の選考対策

インターンシップエントリーの秘訣(2ページ目)

エントリーシートは、書類選考の対象となる「ビジネス文書」。「丁寧に、具体的に、読みやすく」、君が「求める人材」であることをPRしなくてはならない。そして「熱意」を添え、添削を依頼して万全で臨もう。

執筆者:見舘 好隆

エントリーシートって何?

エントリーシート
エントリーシートは、君を売り込む企画書。つまりビジネス文書なのだ。
記事「インターンシップに参加しよう!」でも述べたが、インターンシップは新卒採用の選考、もしくはいずれ選考する母集団の絞り込みを兼ねているケースが多い。直接、本番の選考と連動していなくても、できれば採用に値するレベルの学生に参加してもらって、志望順位を上げてほしいと思っているはずだ。また、会社をより詳しく知ってもらって、合わない人は受けないでほしいと思っているはずだ(早期退職の防止)。

というわけで、インターンシップのエントリー(応募・申込フォーム)に書く文章は、つまり本番の就職活動でも選考の対象となる「エントリーシート」とほぼ同じなのだ。

さて、ここで改めて、「エントリーシート」とは何かを述べる。

まず、私が就職活動をした当時(1989年)、エントリーシートというものはほとんど無かった。提出書類は履歴書のみだったのだ。同時に、リクナビやマイナビといった就職サイトもなく(そもそもインターネットはもちろん携帯電話も無い)、「応募します!」という意思表示は、資料請求ハガキを書くしかなかったのだ。

では、なぜエントリーシートが生まれたか。それは、インターネットが普及して、リクナビなどで簡単に応募できるようになったため、応募者が激増したからである。このまま全員呼んだら会社説明会の会場費がかさんでしまう。よって、応募者を絞る(フィルタリングする)必要が生まれ、「エントリーシート」が登場したのである。

さて、エントリーシートは履歴書とどこがちがうのか。
履歴書の構成要素は以下である(ハンコは除く)。

  • 写真
  • 個人基本情報1(氏名や住所、電話番号、メールアドレスなど)
  • 個人基本情報2(学歴・職歴)
  • 資格や特技
  • 自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと


まず「写真」だが、顔で判断するわけじゃないので、エントリー時点では不要である。学生にしてもエントリーシート毎に写真を貼ってたら貯金が無くなってしまう。

次に「個人基本情報1・2」は、リクナビなどに登録されているので再度書く必要はない(企業独自のホームページなどでの募集であれば記入が必要)。特に学歴を問わない企業には不要である。

次に「資格や特技」は、新卒の場合ほとんど応募条件にならないので不要である(医療係や技術系などを除く)。

結局残るは「自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと」である。つまりエントリーシートは、履歴書に書く「自己PRや志望動機、学生時代に力を入れたこと」を、より詳しく書いたものだと理解しよう。

※次のページで、ビジネス文書として相応しい書き方で書くことを学ぶ!

※履歴書にはハンコがあるが、エントリーシートにはハンコが無い。「ハンコ」は「この書類に嘘はないです」という意思表示であるが、嘘の自己PRや志望動機は、いずれにしろ面接ですぐばれる。

※参考サイト
はてなキーワード「エントリーシート」
Wikipedia「エントリーシート」
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