志望動機は一貫性がある「自己PR」の抜粋なのである。
結局、志望動機は自己PRの一部。その都度使い分ければ良いのだ。 |
一貫性のある「自己PR」とは何か。
簡単だ。「過去」→「現在」→「未来」全てに、「君が持つ力」=「企業が求める力」を統一すれば良いのである。
- 過去・・・「求める力」を身に付けた具体的エピソード(自己分析)
- 未来・・・入社後「求める力」を発揮する可能性(企業研究)
- 未来:入社後「笑顔を生む力」を発揮する可能性(企業研究)
その「笑顔を生む力」はどんな職場で発揮されるのだろうか。これも本来なら先輩に尋ねるか、その職場を覗くのが良い。販売店を覗いて、自らが働く将来をイメージしてみよう。また、志望企業じゃなくてもいいので自動車メーカーに勤めている友人・知人、もしくはメーカーならもう何でもいいから、「物を作って売る」感覚を教えてもらおう。とにかく最後まで諦めず、仕事をイメージする努力をしよう。その努力に比例して、君がその企業で働く姿、すなわち君の「可能性」が面接官に伝わるはずだ。
現在・・・御社が「求める力」を必要とする理由(企業研究)
例えば、受験する自動車メーカーが求める力が「笑顔を生む力」だとする。
すると、以下の流れで自己PRを作るとよい。
過去:「笑顔を生む力」を身に付けた具体的エピソード(自己分析)
ゼミ活動でも、アルバイトでも、サークルでも、どこかで人を笑顔にしたいと思った経験が一つはあるだろう。そのためにどんな壁にぶつかったのか、そしてその壁をどうやって乗り越えたのかを具体的に述べよう。大切なのは、結果ではない。リアリティのあるプロセスから感じ取れる「再現性」なのだ。
現在:御社が「笑顔を生む力」を必要とする理由(企業研究)
なぜ「笑顔を生む力」が必要としているのだろうか。自動車メーカーであれば、少なくとも販売店なら今からでも訪問できる。お客様がどんな気持ちでその車を選ぼうとしているのか、また販売員はどんなセールストークを使っているのか、取材してみよう。その行動こそが、君の具体的な「熱意」なのだ。
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4年生のみなさん、今一度、君の自己PRを上記のロジックで再構成してみてほしい。再構成した自己PRなら、どの部分を抜き出しても、きっと説得力のある「志望動機」になるはずだ。
3年生のみなさん、過去を振り返ることはいつでもできる。大切なことは、今しかできない行動をすることだ。先輩と話したり、会社を覗かせてもらったり。1年後、時間が無くて悲鳴をあげることのないよう、今から行動してほしい。とりあえずインターンシップの説明会やイベントに参加してはどうか。
以上、今からできることを、一つ一つクリアして行こう。
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※インターンシップの説明会やイベント
インターンシップはいわゆる「就業経験」と捉えがちだが、就職活動におけるインターンシップは少し意味合いが違ってくる。一つ目は「企業研究」。特に志望企業に先輩がいないのならその企業のインターンシップに参加するのは必須だ。二つ目は「採用候補者リスト」。企業も単なる社会貢献だけでインターンシップの受け入れはしない。いい学生がいないかを見ている可能性がある。君を売り込む場所でもあることを忘れずに。