大学生の就職活動/就職活動の選考対策

志望動機って何?(その2)

志望動機は過去(学生時代)・現在(就職活動中)・未来(入社後)の3つの視点で、引用する「求める力・君が持つ力」を統一して作成すればよい。つまり志望動機は、一貫性がある自己PRの抜粋なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「現在」を起点に志望動機を考える。

志望動機
現在から、すなわち就職活動で知った御社の魅力を熱く訴える。それが志望動機なんだ。
※記事「過去」から志望動機を考える」より続く。

現在とはすなわち、就職活動中の自分である。

なぜ、その企業を志望しているのか。「過去」ではなく、「現在」にその理由を探すことになる。よって、企業研究を徹底的に行った結果を述べることとなる。つまり「現在」を「志望動機」として述べる時には、

「私が持つ○○の力が、御社なら活かせるのではと考えたからです」

となる。文脈的には、
「私が持つ力を最も発揮できるのはどこかと考え、企業研究した結果、御社の○○支店の○○さんがおっしゃった言葉や、御社の○○という商品が目指す○○の精神など、御社こそ○○の力を最も発揮できると考えたからだ」
という動機となる。「過去」と文脈はほぼ同じだが、ポイントは必死に企業研究を行った結果手に入れた、君のほとばしるような「熱意」をぶつけることが勝負となる。

熱意を込めた「企業研究」とは、言うまでもなく「先輩訪問」「店舗訪問」「商品やそのユーザーの観察」である。中途半端に受験したんじゃない、真剣に行動し御社に触れた結果、受験したのだと熱く伝えなければならない。ここで単に「ホームページを見て」では、採用担当者はずっこけるだろう。君の熱意は、なんて薄っぺらいのか?とがっかりするだろう。もちろん、4年生にとって先輩訪問する時間はもうない。よってせめて「店舗訪問」もしくは「商品やそのユーザーの観察」をするしかない。また、本社に行って少しでも雰囲気を触れてくるだけでも大分違うだろう。

なぜ企業は「熱意」を重視するのか。それは、内定を出したあとの内定辞退の可能性、そして入社後の早期退職しないかどうかの、大切なポイントだからだ。ろくに企業研究していない学生に内定を出しても、あっさりと辞退されてしまう。もっと最悪なのは現実を知らず入社してすぐに辞められてしまうことだ。

熱意を込めた「企業研究」で、志望動機を作ってみよう。

※次のページで「未来」を起点に志望動機を考える
※文章には「貴社」を、口頭では「御社」を使おう。
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