「声」で魅力を伝えるヒント:声の大きさ・高さ
※「『感情』で魅力を伝えるヒント:感情を運動させる」より続く。結婚式のスピーチなんかで、話している内容は魅力的なのに、声はまったく魅力的じゃないために、ものすごく損をしている人によく会います。でも、たぶん、その人に、「あなたの声は、もっと魅力的になりますよ」と言っても、本人は、キョトンとしているだけでしょう。 (『あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント』より) |
テレビドラマでも映画でも、役者は声の大きさをちゃんと変えている。気持ちを視聴者に伝えるために。子供だって同じだ。 |
魅力的な自己PRと、つまんない自己PRがあったと思う。例えば、話している「内容」は結構面白いのに、「声」が全く魅力的じゃないために、ものすごく損をしていた学生はいなかっただろうか?
きっとその「つまんない自己PR」は、自己PRの「内容」だけを気にして、「声」の魅力について考えていないからなのだ。料理に例えると「味さえよければ、盛り付けはどうでもいいんだ」と同じ。面接も、いくら素晴らしい自己PRを作っても、「声」に魅力が無ければ損をしてしまうのだ。
さて、「感情」以外の何を変えれば、「魅力的な自己PR」になるのだろうか。ちょっと整理してみよう。
- 声の大きさ
君は面接の時、「声の大きさ」を意識して使い分けているだろうか。例えば面接官の数や、面接官との距離、個人面接、グループ面接など状況はもちろん、話の内容や会話の流れによって、ちゃんと使い分けているだろうか。もし、面接でずっと声の大きさが同じだったらメリハリがなってしまい、聴き手にとってその自己PRは、とてもつまらなく聴こえるだろう。
よって大切なことは、一番訴えたい場面で、少し大きな声を使うことなのだ。普段から「声の最大値」を上げて、声の大きさのメリハリを出せるようにしておこう。やっぱりカラオケがいいかな。 - 声の高さ
君は面接の時、「声の高さ」を意識しているだろうか。某焼肉チェーンの話。このチェーンでは、お客様にオーダーを受けたときに、オーダーを受けた以外のスタッフも、「喜んで!」と復唱している。きっとホスピタリティを伝えるため、そしてチームワークを醸成するために行っていると思うが、あまり私は好きではない。なぜなら、声が高いからだ。どう考えても本当に「喜んでいる」とは思えない。仕事で仕方なく復唱しているんだなとしか聞こえないのだ。つまり、声の高さで「本音モード」か「ウソモード」か簡単にバレてしまうのだ。
面接も同じ。人間は「大切なことを話す時」「本当のことを言う時」「本音を語る時」には、声が普段の時より低くなるはず。例えば、「御社が第一志望です」など、一番聞かせたい台詞は、少し低い声を使うのが基本なのだ。いきなり使いこなすのは難しいかもしれない。だからこそ声の高さのメリハリも、普段から意識して使うように心掛けよう。
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