大学生の就職活動/就職活動の準備

1年生向け!キャリアプラン講座

大学1年生からあまり将来を意識してフラフラする必要はない。まずは目の前の課題、すなわち学業に注力して「学習する力」を身につけよう。その力は就職活動にも、社会に出てからも必要な力なのだから。

執筆者:見舘 好隆

1年生から将来のために考えるべきことって、何?

プラン
いろいろ悩むより、目の前の学業に打ち込むことが、最も効率的である。
私は低年次(1~2年生)向けにキャリアカウンセリングを行っている。概して、2年生の相談が多く、1年生は4月の履修関連を除けばほとんど来ない。うーむ、1年生に悩みは無いのだろうか。相談する以前に大学に慣れるのに精一杯なのだろうか。

たくさんやってくる大学2年生の相談は大別して以下の2パターン。
  1. 将来のキャリアプラン
    「来年、就職活動(もしくは大学院進学への準備である研究室選択)を控え、今何をすればいいのでしょうか。このままじゃまずいと思うんです…。大学時代、何をしたかって言える事を、まだやっていないんです。」
     
  2. 1年生の失敗
    「1年生の前期の授業に失敗し、単位もあまり取れなかった。その後、勉強へのやる気が失せてしまった。このままでは4年で卒業できません…」
1のパターンは、高校時代のように大学受験という明確な目標とスケジュールが無く、自ら目標設定とプランをしなくてはならないという現実に、大学生活を1年間過ごしてやっと気づいた感じであると考える。

2のパターンは、生まれて初めて「自らの意思で履修・出欠も自由・試験を受ける受けないも自由・それをフォローする担任の先生もいない」状態、すなわち「学習スタイルの過渡期」に放り出されることで生まれた現象ではないかと考える。一人暮らしで親の視線も無い状態であれば、さらに危険だ。

さて、今回はこのような2年生の不安や悩みをヒントに、1年生向けのキャリアプランを考えてみたい。以下は残りの大学生活のイベントカレンダーである。

カレンダー

1年生向け!キャリアプラン講座!で述べたが、2年生は大学生活にもある程度慣れ、かつ来年には就職組は就職活動、院進学組は研究室選択といった明確なイベントがある。よってそのスケジュールを意識してプランすることをアドバイスしたが、1年生は将来のことよりも、目の前の課題、つまり「学習する力」を修得することが最も肝要であることを伝えたい。


※次のページで、大学1年生の4月に遭遇する「学修スタイルの過渡期」について学ぶ。
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