大学生の就職活動/就職活動の準備

授業を通して企業が求める力を得る!その1

みんなは学生だ。企業は学生であることを分かった上で採用するんだ。なのになぜわざわざ課外活動で自己PRする必要があるんだろうか。素直に授業で学んだ「企業が求める力」をPRすることが、正しいはずなんだ。

執筆者:見舘 好隆

企業は、課外活動を、ほとんど評価しない。

授業
ついついアルバイトやクラブ活動をPRしがちだが、それだけでは企業は評価をしない時代になったことを、受け入れろ。
以下のグラフを見て欲しい。朝日新聞(2006年3月20日)で発表された「07年春主要100社採用計画調査」のデータだ。なんと「学生時代の活動」はたった8%の企業しか重視していない。おまけに「成績」「語学」に関してはゼロだ。逆に重視されている能力は「コミュニケーション能力(76%)」「行動力(56%)」「熱意(41%)」「人柄(32%)」である。また、自由記述欄で多かったのが「論理的思考力」だ。記事「企業が内定者を決定する過程を考察する」で紹介した、「企業が求める力」の重要性を裏付ける結果になっている。

採用計画調査


企業は「学生時代の活動」を重視していない。すると一瞬「学業」かな?と思うが、「成績」「語学」も重視していない。

この謎を解明するカギは、「授業を通して、企業が求める力を得ること」だ。

よって今回は、企業が求める力、特にこの「コミュニケーション能力」「論理的思考力」を身につけるには、授業にどのような気持ちで臨めばいいのかを、一緒に考えていきたい。

特にこれから大学に入学するみなさんは、必読だ。
就活中のみなさんは、授業で得た力をPRする視点を、学んでほしい。

<目次>
  1. ハーバード・ケネディースクール(その1) 「教授が話をしない授業」
     
  2. ハーバード・ケネディースクール(その2) 「アルバイトやクラブをする暇なんて、微塵も無い大学院」
     
  3. 立教大学院ビジネスデザイン研究科 「企業や官公庁の最前線の現職が教壇に立つ」
     
  4. 金沢工業大学 「KIT IDEALS~それは、KITの人間力」
     
  5. 関東学園大学 「コンピテンシー育成プログラム」
     
  6. 首都大学東京・都市環境学部地理環境コース 「JABEE認定の教育プログラム」
     
  7. 立命館大学院 「キャリアデザインプログラム」
     
  8. 「企業が求める力」は、授業で獲得するのが、王道だ。



※次のページで、ハーバード・ケネディースクールの例を紐解く!

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