大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活での自己分析って何? 1(2ページ目)

君だけの経験を言葉に紡ぐ。そしてその言葉で表現される君の力を、その力を求める企業へ届ける。自己分析とは、自分と企業双方を尊重した言葉を、鉛筆と消しゴムで何度も書き直しながら作る作業なのだ。

執筆者:見舘 好隆

学生時代で、最も「キモチが上下した」経験を振り返ってみる

自己分析
誰かに見せるわけでもない。自由に書こう!
まず、記事「リクルート流就職活動(前編)」「就職活動は、『終わりなき旅』」でも紹介した、ライフラインを書いてみよう。

【図の書き方】
  • 白い紙に左から右へ矢印を書く。
  • 横軸は時間軸。右の端が現在。原点は高校1年生としよう。
  • 過去を振り返って、「+」「▲」の記号を書いていく。「+」は成功体験・喜ばしい出来事・誇るべき出来事・ポジティブに受け止めた出来事、「▲」は失敗体験・失望・思い通りに行かなかった出来事・ネガティブに受け止めた出来事。
  • 「+」は当然高い位置にあるほど大きく、「▲」は低い位置にあるほど大きい。

以下は、私の学生時代の「ライフライン」である。

ライフライン


「彼女」関連を除けば、学生時代で「最もキモチが上下した」イベントは、「ラグビー」「劇団」「アルバイト」であることがわかる。「+」「▲」両方を備えたイベントの方が、エピソード豊富に語れるはずだ。実際、私の就職活動における自己PRネタはこの3つだった。

自己分析の対象は、キモチがプラスだけに振れたものではダメだ。上下したものこそ、何かをくぐり抜けた可能性が高い。結果、何かを得た可能性が高いのだ。例えば、私にとって「インド放浪」はかなりインパクトがあったけど、キモチが上下したわけではないので、聞いた方も単なる旅行記になってしまう。それでは何も伝わらない。よって自己PRネタとしては除外した。

まずはみなさんも、ライフラインを書いて、自らの大学時代における「最もキモチが上下した」イベントは一体何かを探ってみよう。


※次のページで、なぜ「キモチが上下した」のか、そのプロセスを詳しく考える!

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