大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活での自己分析って何? 1(3ページ目)

君だけの経験を言葉に紡ぐ。そしてその言葉で表現される君の力を、その力を求める企業へ届ける。自己分析とは、自分と企業双方を尊重した言葉を、鉛筆と消しゴムで何度も書き直しながら作る作業なのだ。

執筆者:見舘 好隆

なぜ「キモチが上下した」のか、そのプロセスを詳しく考える

自己分析
なぜ嬉しかったのだろう。なぜ悲しかったのだろう。その前後にある文脈を詳細に思い出そう。
なぜ「キモチが上下した」のだろう。それは言うまでもなく、そのイベントにキモチを注入したからだ。適当に当たり障りなくしたことなら、そんなにキモチは上下しないからだ。

また、キモチが上下したということは、試行錯誤した結果とも言える。下がったということは、何かが足らなかった。上がったということは、何かを努力した証拠だ。それぞれなぜダメだったのか、なぜ良かったのか。そのプロセスを言語化することが大切となる。

以下のワークシートを埋めてみよう。

ワークシート

私の例を書く。

【劇団編】
  • A.劇団で信頼を勝ち取れなかった。
  • B.好き放題やっていた。
  • C.良い作品を作ろうと舞台や照明を凝った。
  • D.作品は仕上がったものの、信頼は失墜した。
  • E.見た目ではなく、演じる人の気持ちをまず掴むことの大切さを知った。

【アルバイト編】
  • A.コンサート照明のアルバイトで信頼を得た。
  • B.何となく面白いし、いろんな所に行けるのが楽しかった。
  • C.任された以上、社員のつもりで仕事に丁寧に取り組んだ。
  • D.卒業したら是非入社してと言われた。
  • E.会社のプライドを背負うことが、自らの成長も促すことを学んだ。
うまくいったこと、失敗したこと。それぞれにはそれぞれに至るプロセスがある。以上は文字数を短く書いたけど、思い出せばいくらでも書ける。何分でも話せる。同じように、君もきっといくらでも書けるし、何分でも話せるはずだ。

その「いくらでも書ける」「何分で話せる」ネタこそが、君を最も明確に表現する自己PRのネタなのだ。

※「何分でも話せる」ネタなら、面接も怖くは無いぞ。逆に時間が足らなくなるかも。


※次のページで、自らが最も輝くそのContext(文脈)を言葉にしてみる!

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