大学生の就職活動/就職活動の準備

バイトで学ぶべきことは「働くプライド」

アルバイトで学ぶべきことは「働くことへのプライド」だ。それは仕事に責任を持つことであり、仕事の厳しさを体感することでもある。「働くことへのプライド」を持つ学生を人事担当者は必要としているのだ。

執筆者:見舘 好隆

自分が成長できる飲食店と、
成長できない飲食店と違いは?

アルバイト先日、大学1年生の女子学生に、アルバイト選びについての面白い話を聞いた。

「今、湯葉と豆腐の店『梅の花』でアルバイトをしている。そこでいわゆるホール(オーダー受付・料理のお運び等)を希望したんだけど、梅の花は言うまでも無く格式の高い懐石料理のお店。まだ経験の浅い学生では難しいという事で、今は“刺場”で勉強中。このお店には“揚場(天ぷら)”、“刺場(御造り)”、“煮方(椀物・煮物)”、その他蒸場や仕込みなどのチームに分かれて担当するの。最初はうまく刺身を切れなくて、「これではお出しできない」と目の前で捨てられてしまって凄くショックだった。でも社員が丁寧に仕事を教えてくれるのでとても満足している。今は空き時間に上座や下座など懐石料理に関する基本的知識や作法を学んで、いつかはホールを担当したいんだ」

それを横で聞いていた同じく大学1年生の男子学生は、

「ふーん、僕は某寿司屋チェーンでバイトしようと思ったんだけど…。時給良いし。」

そこで彼女はこう語る。

「ああ、そこはダメだよ。知り合いに聞いたけど、仕事を学ぼうと思ったら社員に『その辺の人に聞いて』と言われたって」


記事「最近の大学生のアルバイト事情」でも書きましたが、飲食店は最近の大学生に人気のアルバイト第2位である。この記事を読んでいる学生のみなさんも、一度はしたことがあるだろう。私もしてたよ、大学1年生の頃『小僧寿司』で。

さて、上記の会話で、みなさんは何を読み取るだろうか。
飲食店をアルバイトで選ぶ時に、何を注意すればいいのだろうか。
どんな飲食店なら、成長することができるのだろうか。


記事「『何か』をアルバイトで獲得する」でも書きましたが、アルバイト選びのポイントは、「将来やりたい仕事に繋がる“働くことへの自信”を手に入れる」である。でも大学1年生で、将来やりたい仕事が明確になっている人なんていないだろう。さらに授業を考えるとやはり通いやすい立地を選びたいだろうし、アルバイト情報誌やホームページに載っていないバイトを探すのも大変だろう。

というわけで、今回は手軽に探せる「飲食店のアルバイト」において、将来に繋がるバイト先を選ぶポイントについて考えてみたい。



※次のページで、バイト先で専門知識や技術を獲得することの意味を学ぶ!

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