大学生の就職活動/就職活動の選考対策

先輩取材をして最強の自己PRを作る(5ページ目)

自己PR(志望動機)は憶測で書いてもダメだ。その会社が求める人材を先輩を取材することで把握し、その力を表現できる大学生活エピソードを引っ張り出せ。説得力がある自己PRは全て行動に裏打ちされるのだ。

執筆者:見舘 好隆

STEP-04:そこで働いている社員に取材する。

名刺
取材するときに名刺は必携である。相手の名刺をスムースにゲットするためにも。
店舗に着きました。さて、やるべきことは当然店舗をじっくり視察することだが、一番大切なアクションは、「そこで働いている社員に取材すること」だ。


お聞きするのは以下の4つだ。
  1. 求める人材
    これを聞かなくては目的が達成できない。リクナビや会社の採用サイトにも載っているかも知れないが、やはり実際に働いている人が話す言葉を耳で聞くこと以上に、「求める人材像」をリアルに理解することはできないはずだ。この時に気をつけて欲しいのは、現場で働く人の「求める人材像」と人事や経営陣の「求める人材像」に差異がある場合があることだ。職種やポジション、さらに経営方針の変革によって変わることもある。入社後に自分が働きたい部門や職種をイメージして、一緒に働く上司や同僚となる人に近い立場の人に、可能であれば数名聞けると良いだろう。ライバルはリクナビや会社の採用サイトに載っている言葉を基準にしているだろう。それ以上のリアルな情報を持てば、ライバルを蹴落とすことなんて造作も無いことだ。
     
  2. 具体的仕事内容
    これも同じことだ。リクナビや会社のウェブサイトに書かれた文字情報では、その仕事の流れや仕組みはわからないだろう。その仕事をしっかり理解することができれば、見違えるほど円滑に面接で話ができるようなるだろう。ただし、相手も忙しいので、事前に聞きたいことをしっかり整理して、不明点を解き明かしてもらおう。
     
  3. 店舗における工夫・サービス
    これを聞くことが、その店舗に行った証(あかし)だ。できるだけリクナビや会社のウェブサイトに「書いていない」ことを聞こう。これを面接での会話やグループディスカッションの発言に取り入れることができれば、かなりの好印象を面接官に与えることは間違いない。
     
  4. 先輩の仕事におけるエピソード
    これこそ、取材しなければ絶対にわからないことで、かつ君自身も一番聞きたいことだろう。特に失敗談や嬉しかったことなど、君が実際にその職場で働く姿を想像するのに、一番必要な情報。少しでもいい。何でもいい。必ず聞いてみよう。

尚、取材するときには必ずお名前をお聞きするのを忘れずに。自己PR&志望動機作成の際に、お名前を添えるのと添えないのでは、インパクトが断然違う。そしてもちろん、名刺がある場合には名刺交換して下さい。名刺をもらえると、その日以降にもアポが取れる可能性が上がる。そして先方が君の名前を憶える(忘れても検索できる)。名刺は生協でかなり安く作ることができるはずだ。とりあえず200枚刷るべし。名刺は人脈作りの必須のツールだ。就職活動でいろんな人と出会うのだから、200枚なんてすぐに無くなるよ。

【アクション】★働いている社員に4つの質問をする。


※次のページで、「STEP-05:取材後すぐに“事実”と“意味”をセットにまとめる。」ことを学ぶ!

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