大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接対策 積極的に自分をさらけ出す(3ページ目)

いくら素晴らしい自己PRを創り上げたとしても、面接官に伝わらなくては意味が無い。だからこそ、今一度、自分の「コミュニケーション力」を省みてみよう。「海外で働く」ガイドの須子さんの著書を教科書にしよう。

執筆者:見舘 好隆

自己主張不全症候群

コミュニケーションに悩む
今の自分を知り、理想の自分とのギャップを理解することが大事だ。
「プライベートでもビジネスでも、印象が薄いのというのは、何かと不利ですよね。そこで周りの人に良いイメージを持ってもらい、素敵な印象を残すための3つのステップを紹介しましょう。
    • 今の自分と理想の自分のイメージを明確にする

    • 理想の自分をキャッチフレーズ化する

    • 意外性を演出し、人間としての立体感を高める
」(出典:『コミュニケーション集中治療室』須子はるか)

3つ目は本書を参照してもらうとして、1と2をやってみて欲しい。

さて、「理想の自分」って何だろう。どんな会社で、どんな仕事を、どんな価値観を持って、働いているんだろう。どんなビジネスパーソンになっているんだろう。これはとても楽しい作業だ。白い紙とペンを持って、気に入った喫茶店にでも行って、ワクワク考えてみよう。

次に、「今の自分」を確かめてみよう。これは友達や家族の力を借りた方がいいよ。客観的な意見のほうが、信じることが出来る。自分だけで考えてしまうと、ネガティブになっちゃうからね。

そして、「理想の自分」へと「今の自分」を近づけるためには、何をすればいいのかを、書き連ねてみよう。ハードルが高い夢なら、いきなりは無理でも、こんな努力をすればいいって感じで考えてみよう。

最後に、「理想の自分」のキャッチフレーズを書いてみよう。これが「志望動機」のキモになるんだ。

私の就職活動時代を思い出して例を書いてみる。
  1. 「理想の自分」…お客様を喜ばせる旅行を作る!あと、海外で働きたい!
  2. 「今の自分」…まだ旅行実務も知らないし、英語も堪能じゃない。でも、人を喜ばすことは好きでたまらない。
  3. 「理想の自分」と「今の自分」のギャップを埋めるには…まずどんな部署に配属されても一生懸命仕事を学ぶ。プライベートの時間に英語の勉強をする。さらに旅行者が喜ぶ旅とは何かってことを、先輩に聞いたりして勉強する。その他、人を喜ばす力をブラッシュアップする。
     
  4. 「理想の自分キャッチフレーズ」…「日本では絶対に創ることができない旅で、感動を与える!」
特に3つ目が大事。何を努力しなければならないのか、それは現実的なのかを友達や家族に説明できるようにすれば、面接官に対しても説得力を持って説明できるようになる。もしうまく説明できないなら、そもそもその仕事に向いていないのかもしれないのだから。

あと、キャッチフレーズを創ることが多分一番難しいと思う。うんうん悩んでみてください。もしうまく創れたら、もう君は就職活動で右往左往することは無くなる。そのベクトルに向かって、進んでいけるはずだから。





以上、就職活動のキモは、「コミュニケーション力」だということを分かってもらえただろうか。

いくら素晴らしい自己PRを創り上げたとしても、そのメッセージが面接官に伝わらなくては、意味が無い。だからこそ、今一度、自分の「コミュニケーション力」を省みてみよう。そして意識して向上させよう。

面接官に確実にメッセージを伝えられるようになれば、
君が描くことが実現できる会社しか、内定は出なくなる。
そして、夢が実現しない会社には、入らなくて済むのだから。



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