あなたができることが、その会社が募集している人材にふさわしいかを考える
自己PRの作りかたも記事「自己PR&志望動機の書き方講座」で詳しく書いた。「私が学生時代に得た力を生かして、御社でこんな仕事をやりたい!」と書くことになる。そこで考慮すべきことは、いうまでも無く「その仕事にはどんな力が必要か?」である。考えてみれば当たり前のことだ。
何度も言うけど、会社はボランティアで人は採らない。会社の利益を上げるために、新卒にまず就いて欲しい仕事があり、それに適した人材を採ることになる。その仕事にはどんな力が必要なのかをまず調べなければ、的外れな自己PRを語ってしまうことになり、面接官はきっと呆れてしまうだろう。
学生「(うつむきながら…)私は接客の仕事がしたいですぅ…」
面接官「うーん、あなたでは難しいな」
学生「・・・・・・」
例えば募集している仕事内容が接客や営業なら、当然「人前で臆せず話せる力」「人を喜ばせる力」などが必要になる。果たしてあなた自身がその力を持っているのだろうか? 受験する前によく考えた方がいい。
※参考記事「ケーススタディ『ホテル業界』(1)」
学生「私は人を喜ばせるのが得意です。だから御社で接客をしたいのです!」
面接官「なぜ人を喜ばせることが得意と言えるのですか?その力を証明してください。」
学生「・・・・・・」
いくら「~な力があります!」と言っても、それを証明できなければ話にならない。その力を証明するのはただ一つ、具体的なエピソードだ。それを準備しなければ、何も説得力を持たない。
※参考記事「自己PR講座レボリューションズ」
学生「私は人を喜ばせるのが得意です。だから御社で接客をしたいのです!」
面接官「なぜ人を喜ばせることが、接客に必要と言えるのですか? 例えばどんなケースですか?」
学生「・・・・・・」
その仕事に、その力が必ずしも必要かどうかを、想像で語るほど危険なことは無い。それは単なる思い込みであったり、決め付けだったら、面接官は不快に思うだけだ。それを回避する方法はただ一つ、先輩訪問しかない。先輩に「どんな力が必要ですか? その力はどうやって身につけましたか?」と尋ねることによって、戦略的な自己PRを創り上げることができるのだ。
※参考記事「先輩訪問における15の掟!」
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以上が面接突破戦略だ。
ちゃんと受験する会社ごとに一つ一つ実践し準備すれば、面接など恐れるに足らず! もし仮に落ちてしまっても、戦略をふまえておけば落ちた理由も納得できるはず。落ちた理由を納得できれば、次の挑戦に繋げることができるはずだ。逆に何も考えず面接に挑んで落ちたって、永遠に落ちた理由はわからないだろう。そりゃそうだ。戦略無しに受験したって、そもそも通るわけが無いのだから。
さあ、みなさんも面接突破戦略、立案しよう。
※最後に一つアドバイス。面接突破戦略は、できれば社会人に相談しながら作るといいよ。社会人ならみなさんが考えた戦略の「弱点」を指摘してくれる。またアイデアも分けてくれるだろう。もちろん同業界を目指す友達とディスカッションするのもいい。つまり一人で考えるより、複数で考えた方がいい考えが浮かぶという事だ。