大学生の就職活動/就職活動の選考対策

就活面接を突破する戦略を立案する(5ページ目)

戦略を立てる項目は「やりたいこと」と「できること」。あなたがやりたいことがその会社が募集している仕事かどうか、またあなたができることがその仕事に繋がることなのかを徹底的に調べて準備することが肝要だ。

執筆者:見舘 好隆

あなたができることが、その会社が募集している人材にふさわしいかを考える

自己PRの作りかたも記事「自己PR&志望動機の書き方講座」で詳しく書いた。「私が学生時代に得た力を生かして、御社でこんな仕事をやりたい!」と書くことになる。

そこで考慮すべきことは、いうまでも無く「その仕事にはどんな力が必要か?」である。考えてみれば当たり前のことだ。

何度も言うけど、会社はボランティアで人は採らない。会社の利益を上げるために、新卒にまず就いて欲しい仕事があり、それに適した人材を採ることになる。その仕事にはどんな力が必要なのかをまず調べなければ、的外れな自己PRを語ってしまうことになり、面接官はきっと呆れてしまうだろう。

学生「(うつむきながら…)私は接客の仕事がしたいですぅ…」

面接官「うーん、あなたでは難しいな」

学生「・・・・・・」


例えば募集している仕事内容が接客や営業なら、当然「人前で臆せず話せる力」「人を喜ばせる力」などが必要になる。果たしてあなた自身がその力を持っているのだろうか? 受験する前によく考えた方がいい。
※参考記事「ケーススタディ『ホテル業界』(1)」

学生「私は人を喜ばせるのが得意です。だから御社で接客をしたいのです!」

面接官「なぜ人を喜ばせることが得意と言えるのですか?その力を証明してください。」

学生「・・・・・・」


いくら「~な力があります!」と言っても、それを証明できなければ話にならない。その力を証明するのはただ一つ、具体的なエピソードだ。それを準備しなければ、何も説得力を持たない。
※参考記事「自己PR講座レボリューションズ」

学生「私は人を喜ばせるのが得意です。だから御社で接客をしたいのです!」

面接官「なぜ人を喜ばせることが、接客に必要と言えるのですか? 例えばどんなケースですか?」

学生「・・・・・・」


その仕事に、その力が必ずしも必要かどうかを、想像で語るほど危険なことは無い。それは単なる思い込みであったり、決め付けだったら、面接官は不快に思うだけだ。それを回避する方法はただ一つ、先輩訪問しかない。先輩に「どんな力が必要ですか? その力はどうやって身につけましたか?」と尋ねることによって、戦略的な自己PRを創り上げることができるのだ。
※参考記事「先輩訪問における15の掟!」

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以上が面接突破戦略だ。

ちゃんと受験する会社ごとに一つ一つ実践し準備すれば、面接など恐れるに足らず! もし仮に落ちてしまっても、戦略をふまえておけば落ちた理由も納得できるはず。落ちた理由を納得できれば、次の挑戦に繋げることができるはずだ。逆に何も考えず面接に挑んで落ちたって、永遠に落ちた理由はわからないだろう。そりゃそうだ。戦略無しに受験したって、そもそも通るわけが無いのだから。


さあ、みなさんも面接突破戦略、立案しよう。


※最後に一つアドバイス。面接突破戦略は、できれば社会人に相談しながら作るといいよ。社会人ならみなさんが考えた戦略の「弱点」を指摘してくれる。またアイデアも分けてくれるだろう。もちろん同業界を目指す友達とディスカッションするのもいい。つまり一人で考えるより、複数で考えた方がいい考えが浮かぶという事だ。
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