大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

第一志望じゃない企業の内定を取る意味(2ページ目)

志望の業界や会社の選考が、まだずっと先だと思って、あぐらをかいていてはいけない。採用バブルだからと言って、手を抜いてはいけない。今だからこそ、「失敗することが許される」のだ。

執筆者:見舘 好隆

【行動1】直近に選考がある企業の内定を取る決意をする

行動する
やってみなくちゃわからないことを、うだうだ悩まない。結果はどうあれ、反省して改善すれば、全てOKなのだ!
どの業界にしようか、その職種にしようか、そしてどこの企業に行こうかいろいろ悩んでいて、なかなか手に付かないことだろう。そこでまず行動して欲しいのは、「エントリーした会社で直近に選考がある企業の内定を取る」ことだ。

「えー、別に第一志望じゃないし・・・」とおそらく反論するだろう。しかし考えてみて欲しい。まず「企業研究を深めたり、面接などで社員と会うことで志望順位が変わる」ことは十分あり得る。人との出会いでも第一印象だけで決まることは無い。同様に企業に対してのイメージも、君が知らないだけであり、調べてみると案外良い企業だったりする可能性はゼロではない。

「内定取ったら後で辞退するのは大変だし・・・」と思う人もいるだろう。しかしこれは「捕らぬ狸の皮算用」である。内定を取ってから悩むべき問題だ。また、早くから採用活動している企業は、ある程度内定辞退は覚悟している。礼節をわきまえれば問題はほぼ無い。記事「内定辞退についての考察」を参考にしてね。


【行動2】とりあえず一通りやってみる

内定を取るには、当然就職活動で必要なアクションを、一通りこなさなくてはならない。
  1. 企業研究(資料の熟読・先輩訪問・店舗訪問)
  2. 自己分析(求める力を説明する具体的エピソードの構築)
  3. エントリーシート・履歴書の記入
  4. グループ面接
  5. 筆記試験・適正試験
  6. グループワーク・グループディスカッション
  7. 個人面接(マネージャークラス)
  8. 最終面接(社長・役員クラス)
筆記試験が無かったり、グループディスカッションが無かったりすることもあるだろうが、とにかく一度、最後までの全てのプロセスを体験してみることに意味がある。いくら就職本を読み込んだり、模擬面接などで練習しても、それぞれに必要な準備や心構えなど、体験しなければ絶対に得られない感覚が必ずあるからだ。

プロ野球のピッチャーは、必ずブルペンで肩を作ってからマウンドに向かう。「第一志望の選考のウォーミングアップ」として考えればよい。

とりあえず、一通りやってみることが大切なのだ。


【行動3】振り返って改善する

さて結果はどうだろうか。もし、内定が取れたなら凄い自信になるだろう。伝え方には工夫は必要だが、他社の内定をもらっていることは大いに第一志望の企業に対する自己PRネタとなる。

逆にもし落ちてしまったならどうだろうか。落ち込んでしまって逆効果だろうか。違う。落ちた事は「幸運」である。なぜならば、落ちたのは何が悪かったのかを省みて、気付き、それを改善できるからだ。第一志望の企業で、自分の弱点をさらして落ちた方が悲しいことなのだ。

結局、通っても落ちても、メリットしかないのだ。


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志望の業界や会社の選考が、まだずっと先だと思って、あぐらをかいていてはいけない。採用バブルだからと言って、手を抜いてはいけない。

今だからこそ、「失敗することが許される」のだ。
※もちろん試験勉強最優先でね。
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