大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

第一志望じゃない企業の内定を取る意味

志望の業界や会社の選考が、まだずっと先だと思って、あぐらをかいていてはいけない。採用バブルだからと言って、手を抜いてはいけない。今だからこそ、「失敗することが許される」のだ。

執筆者:見舘 好隆

君はブルペンで一球も投げずに、マウンドに立つのか?

行動する
面接も、グループディスカッションも、一発で受かるなんて、甘いものじゃないよ。
ここ最近の記事で毎回触れているが、就職活動は言わずもがな、佳境である。この時期のアクションが、これからの就職活動の成否に大きく影響することは間違いない。

しかし、意外に学生はのほほんとしている。

「ES(エントリーシート)を書くのが面倒」
「ブックマークも億劫」
「やりたいこと、みつからないんです」

こんな感じである。そう言えば先日、こんなニュースがあった。
「就職内定率、大卒9年ぶり80%・高卒も5年連続改善」
(日経新聞 2008/1/16)
つまり、12月時点での内定率が81.9%と、売り手市場、いわゆる採用バブルを裏付ける結果が出ている。就職活動中の学生にとっては朗報だろう。サブプライム問題や原油高、食品偽装、地球温暖化など、ビジネス的にはある意味転換期にあると言えども、急に採用数が減ることは無いだろう。今年も間違いなく採用バブルは続くだろう。

しかし、こんなニュースもある。
「新入社員約20% 退職の行動」
(NHKニュース 2008/1/21)
昨年9月の調査結果によると、「仕事がきついなどの理由で会社を辞めたい」と考えた新入社員が44%、「会社を辞めるための行動を取った」が17%、「3年以内で辞めようと考えている」が39%だそうだ。この原因は、売り手市場であることと、転職が容易であることが挙げられる。後者はともかく、前者がなぜ原因となるのか。それが就職活動への取り組みの「凄みの有無」なのだ。いくら売り手市場だからといって、手を抜いて適当に入社してしまうと、入社してから必ずぶち当たる壁を乗り越えることができない。たとえ転職できても、また同じ壁にぶつかっても乗り越えられないだろう。また転職すればいいかもしれないけど、ずっと転職市場が良いかはわからないし、歳取れば取るほど転職は難しくなる。いつまでもそのままでは駄目なのだ。

というわけで、今回は、就職活動を着実に進めるコツを述べる。

結論は、とりあえず「1社、真剣に内定を取る行動をする」ことだ。


※次のページで、今だからこそ、するべき行動について述べる!
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