就職活動、接客・サービス業志望なら店舗見学は必須!
OB・OG訪問は就職活動の中で、最も有効なアクションの一つである。なぜならば、- 求める力や仕事内容をリアルに理解できる
- 選考手段など具体的なノウハウが聞ける
この喉から手が出るほど欲しい情報をゲットできるからだ。しかしである。大学によっては、OB・OGが一人もいないこともあるだろう。また、大学の就職課がOB・OGの勤務先を把握していないこともある。その場合は諦めざるを得ないのか。そうじゃない。以下の方法がある。
- 家族や友人知人全ての人脈を駆使して探す
- アルバイトやインターンシップで飛び込む
- サークル活動やゼミ活動として、取材する
- 店舗見学する
このうち、1~3は結構時間がかかる。今からでも何とかなるかもしれないので、手は打っておくべきだが、4つ目の「店舗見学」なら、今すぐ出来る。
サービス業、すなわち百貨店・ストア・専門店、不動産、航空や鉄道・バス、ホテル、旅行、レジャー・アミューズメント、スポーツ・ヘルス関連施設、冠婚葬祭、レストラン・フード、そして公務員や大学職員、などの店舗や窓口があり、顧客との接点がある仕事にのみ可能な方法である。
店舗見学の目的は2つ。
- 求める力や仕事内容をリアルに理解する
- 自己PRや志望動機に織り交ぜることで、熱意&行動力を伝える
この目的を念頭に、さあ、チャレンジしよう!
店舗見学で企業が求める人材を具体的に把握する
企業の採用活動は、求める人材要件を定義し、その基準をクリアした学生に内定を出す作業である。よって、その求める人材要件を具体的に理解することが、会社研究の基本中の基本である。例えば、ある旅行会社の「求める人材要件」が、- 元気で明るくハキハキしていること
- 自分の強みを最大限アピールできること
- なぜ、「元気で明るくハキハキしている」学生が必要なのか?
- なぜ、「自分の強みを最大限アピールできる」学生が必要なのか?
店舗見学においてチェックすべき8つ!
店舗見学の目的は、- 求める人材や仕事内容をリアルに理解する
- 自己PRや志望動機に織り交ぜることで、熱意&行動力を伝える
「実際に足を運ばなければ、絶対に分からない情報を持ち帰ること」
である。せっかく行っても、それは会社案内やホームページなどに載っていたら、ライバルの学生に差をつけることが出来ない。それを念頭に、以下のポイントをチェックしよう。
1.接客
これが最も重要なチェックポイントである。接客トークはもちろん、表情、身振り・手振り、その他心遣いなどをしっかり目に焼き付けて、メモしよう。その姿やふるまいそのものが、「求める力」であり、「具体的な仕事内容」なのだから。これは外から眺めるよりも、お客様として接するのが良い。
2.商品
会社案内やホームページだけではわからない、商品そのものに触れて理解しよう。後述する「POP」や「ディスプレイ」で理解を深めよう。あと、どの商品が売れ筋なのかも確かめよう。これも社員に聴くのが一番確実である。
3.POP
「POP」とは壁に貼っているオスス商品や特典などを手書きやワープロで作ったポスター、もしくは商品の側にある小さなカードのことを指す。「POP」にはその店舗のサービスや商品の「売り」が簡単にまとめてあるので、必ずメモして頭に叩き込もう。
4.パンフレットやチラシ
会社研究の資料として重要。持ち帰ろう。
5.ディスプレイ・インテリア・設備など
その時期の季節商品やキャンペーン商品などを軸に、どのようにディスプレイされているのかを観察しよう。また、インテリアや設備(雑誌や資料、テレビ、観葉植物、照明、トイレなど)もどのような工夫がされているのかを、顧客の視点でチェックしよう。
6.客層
来店している層をチェックし、誰を対象にしているのかを押さえよう。
7.外観(看板など)
どうやって来店者を増やそうと努力しているのかをチェックしよう。
8.その他その店舗独自のサービス・プロモーション
来店促進のための工夫(ポイントカード、来店者用の自由ノート、フリードリンクや自動販売機、サービスカウンターなど)や、ビラやティッシュなど街頭配布やDMなどのプロモーションもチェックしよう。
店舗見学でのマナーと質問という正攻法
店舗見学のアプローチは2つある。- 客として行ってみる
- 正攻法で質問する
旅行会社を例にして、それぞれのやり方を紹介する。
1.客として行ってみる
- 年末の旅行など、仮定の旅を質問する。
- 服装は普段着でOKだが、印象が良い礼節を持った服にしよう。Tシャツやジーパンは不可。
- 接客トークや身振りなど、「おお、さすがだ!」と思うことをチェックしよう。店を出た後、忘れないうちにメモに残そう。
- 終わったら、「検討します。ありがとうございました!」とお礼を伝えよう。
- さらに、「将来旅行会社に憧れています」と伝えてみて、「どんな力が必要ですか?」と聴いてみよう。知りたいのは「なぜ元気で、自分の強みを最大限アピールできる学生を求めているのか?」である。その答えを引き出すように、うまく質問しよう。
- 最後に名刺をもらっておこう。選考が終了した後に、再度来店するかメールをし、就職活動の一環だったことを打ち明けて御礼を伝えよう。
2.正攻法で質問する
- もちろん、リクルートスーツで行く。
- お客様が少ない、暇そうな時間単位に行く。午前11時や午後2時など。
- 自己紹介して、「将来、御社に入社することを希望しています。御社で働くにはどんな力が必要とされますか?」と聴いてみる。知りたいのは「なぜ元気で、自分の強みを最大限アピールできる学生を求めているのか?」である。その答えを引き出すように、うまく質問しよう。
- 最後に名刺をもらい、その日中に必ずお礼のメールを送る。
もちろん、うまく行くとは限らない。しかし、挑戦しなければ、答えは得られない。そして、面接の時に店舗見学で学んだことを自己PRや志望動機に添えることが出来れば、君の熱意や行動力、真剣さも伝えられる。ライバルの学生に差をつけることが出来るのだ。本当に入社したいのなら、全店舗見学するくらいの気概で、挑戦しよう。
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