大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

今が狙い目!公務員の魅力をチェックする(2ページ目)

不景気だった頃、安定志向だった学生がどっと流れ込み、人気が高かった公務員。今は人気が下がって、逆にチャンスである。「公務員って地味だし…」と思っている君の頭は固いぞ。改めてその魅力をチェックしよう!

執筆者:見舘 好隆

公務員の仕事って、結構面白い?

公務員
交渉にも民間とは違った、癒着を防ぐルールがある。
以前、経済産業省の職員と仕事(我が大学で講演をしてもらった)した時、面白いお話を聞いた。

「経済産業省って、他の省庁と交渉したり、調整したりする仕事なんですよ、ほとんど」

なるほど。確かに特許関連などを除けば、他の省庁のように「規制」つまり作った法律を遵守させる仕事よりも、新しいことにチャレンジしている仕事が多い省かもしれない。例えばフリーターやニートを減らすなら厚生労働省、地方を活性化しようとするなら国土交通省や農林水産省、為替や金融関連なら財務省、リサイクル関連なら環境省、海外との経済協力関連なら外務省と連携し、日本の経済活力の向上を実現するのが仕事なのだ。

「お役人」というイメージが、ひっくり返った気がした。そしてそれは、地方公務員でも同じである。

先日お話した港区産業・地域振興支援部清掃リサイクル課では、3R(Reduce・Reuse・Recycle)の一環として、お祭りやイベントで多く出るゴミを減らす(Reduce)ため、港区内で統廃合した小中学校の給食用のお皿を貸し出す(Reuse)の取り組みをしている。その際、問題となるのは衛生面。保健所にとっては今までのように使い捨ての発泡スチロール製のお皿のほうが衛生的に安全なのだから、すぐにOKは出さない。つまり、保健所と交渉をしないといけないのだ。再使用しないなどいろいろ条件を付けられてOKをもらい、実施した結果、評判は上々。考えてみれば当たり前で、発砲スチロール製のお皿より業務用の白い食器で食べたほうが美味しいし、食べ残しも急激に減って生ゴミも減ったそうである。今ではたくさん「ウチも使いたい」と各地域から問い合わせが殺到しているそうだ。まさに、経済産業省と同じ、新しいことを関連部署と交渉して実現する、とてもやりがいがありそうな仕事だ。

公務員が、ずっと内勤で、机に座ってパソコンを叩くか、書類を作ってハンコを押す仕事だと思ったら、それは大間違いである。もし、仕事のイメージで、公務員を志望から外していたなら、訂正したほうが良いだろう。


※次のページで、公務員の仕事の「目標」って、何?であることを知る!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます