大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

就活面接 お礼状の書き方(4ページ目)

面接だけで人事は内定を出さない。面接以外の「心遣い・気働き」も要因の一つ。その振る舞いの一つがお礼状であり、「すぐに・自然に」書けたお礼状だけが、君の魅力を輝かせ、内定獲得へと結びつくのだ。

執筆者:見舘 好隆

すぐに・自然に自己表現ができることを、日々目指そう!

お礼状
普段から、素直に気持ちを、的確な言葉で伝えるように意識することが大切だ。
面接だけで人事は内定を出さない。それ以外の要因、つまり「面接以外の人事とのやり取り」が大切だ。すなわち電話応対やメールの文章、履歴書やエントリーシートの内容(手書きであれば文字も)などで伝える「心遣い・気働き」が、合否に影響を与えているのだ。お礼状は、その「心遣い・気働き」をより伝える振る舞いの一つのケースに過ぎない。

この振る舞いは、「すぐに・自然に」できて初めて伝わる。「内定が欲しくて」お礼状を出しても、下心見え見えで白々しくなる。「すぐに・自然に」振舞えた結果の「お礼状」だけが、君の魅力を輝かせ、内定の結果と相乗効果をもたらし、内定獲得へと結びつく。

「すぐに・自然に」相手に「心遣い・気働き」を発揮できる学生なら、どんな職場であっても、周りと協調し、主体的に仕事をこなせるだろう。周囲からの支援も得やすく、成長していくであろう。

「出来上がっている学生」より、「これからどんどん伸びそうな学生」を、企業は求めている。

その意識や力を、日常生活を通じて向上させることこそが、内定への近道なのだ。


※脳科学者の茂木健一郎は語る。
「脳の側頭葉に蓄積された過去の記憶は、ずっと編集され続け、その過程でさまざまな『意味』が見いだされていく。創造性とは、そのような編集過程で、経験で蓄積された要素のあいだに新たな組み合わせや結びつきが生じる過程である。『このようなものがほしい』という仮想のターゲットを設定することで、それに一番近いものが記憶の要素の中から新たにつくり上げられるのである。」(『すべては脳からはじまる』

自己表現も、語彙が蓄積されていなければ、当然すぐに的確な台詞や文章を作ることはできない。
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