「内定取り消し」と戦うためには?その1
まずはそこで結論を出さないようにしよう。電話での会話を録音するか、メモしよう。 |
- 泣き寝入りする。
- 損害賠償と慰謝料を請求する。
その企業には入社しないことを前提に、被害を被った分を請求する。損害賠償は、機会を損失することによって生ずる経済的不利益に対して、慰謝料は精神的な苦痛に対して、適正な金額を請求することになる。
ややこしい手続きとかしたくない、さっさと気持ちを切り替えたいなど、気持ちはわかるが、お勧めはしない。よって、以下の項目を検討して欲しい。
労働契約の履行を交渉する。
その企業には入社することを前提に、採用募集要項や内定通知、入社承諾書などに明記されている地位や賃金、入社時期などを保証してもらうために交渉する。
どの選択肢を選ぶにしても、まず大原則として、「企業からの申し出を、その場で絶対に同意してはいけないこと」である。
企業の人事は君たちよりもたくさんの社会経験を積んでいる。手を変え品を変え、様々なトークで君を説得し、辞退を促すだろう。君がその場でどう交渉したって、なかなか勝機は見いだせない。
よって、その場で絶対に同意しないことが肝要なのだ。
「ご事情はわかりました。しかし、すぐにお返事するのは難しいです。両親や大学に相談してからお返事したいと思います」
と述べて、一度話を切ることが大切なのだ。とにかく同意してはいけない。同意してしまっては、例えばその後、損害賠償や慰謝料を請求する時に不利になってしまう。また、次のページで述べる交渉にも不利になってしまう。
そして、両親や大学、そして国の専門窓口やNPOに相談することが、二つ目の大切なステップである。
※次のページで、「内定取り消し」と戦うためには?その2を学ぶ!
※国の専門窓口とは、ハローワークや公共職業安定所、学生職業総合支援センターなど。一覧はこちら。
あと、各都道府県にある労働関係の部署や、NPOに相談しよう。