大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

内定取り消し・内定切りへの対処法・その2(3ページ目)

内定を取り消されても、絶対に同意してはいけない。まず周囲の人や専用の窓口に相談すること。そして企業と交渉すること。最後に自らの将来のための、最高の選択肢を選ぶ努力をすることが大切なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「内定取り消し」と戦うためには?その2

内定取り消し
ピンチでくじけちゃだめだ。ピンチをチャンスに変える、忍耐強さ・楽観性を発揮せよ。泣き寝入りだけは駄目だ。
次に大切なのは、必ずしもこの問題は「ALL or NOTHING」ではないという点を踏まえることだ。つまり、交渉することだ。

例えば、他の部署(営業など)ならOKかもしれない。グループ会社への出向ならOKかもしれない。6月からの入社ならOKかもしれない。

もちろん、内定した時の条件より悪くなることもある。しかし、また一年留年して時間とお金を損するよりもマシなら、一考の余地はある。その時には業績が好転した時には、損した分を補填してもらう契約を結ぶのもよい。

また、企業サイドにしても、意欲の高い人だけに絞りたいのかもしれない。つまり、内定者全員は無理でも、半分ならOKなのかもしれない。ちょっと不安がらせて、意欲の低い人だけ辞退してくれたらいいと思っているのかも知れないのだ。その時には、最終面接を思い出して、「入社してガンガン働いて、御社の業績UPに貢献します!」と、熱烈な意思表示をすることが大切になる。企業の人事はそもそも取り消したくて取り消しているのではない。君の熱意をくみ取ってくれて、経営陣に交渉してくれるかも知れないのだ。

そして、不景気になったと言っても、永遠にそうとは限らない。ここで安易にその企業を嫌いになって、選択肢から外し、感情的に留年を選ぶのは、思慮が浅いと思うのだ。

必ずしもこの問題は「ALL or NOTHING」ではない。交渉して、活路を見出すことを、忘れないでほしい。
※これから就職活動する学生の皆さんは、もしかしたら起こるかもしれないこの事態に備えて、人事とのやり取りの書類やメール、そして発言をしっかりメモするようにしよう。
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最後にもう一度まとめよう。
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