大学生の就職活動/就職活動での内定から入社まで

内定取り消し・内定切りへの対処法・その2(2ページ目)

内定を取り消されても、絶対に同意してはいけない。まず周囲の人や専用の窓口に相談すること。そして企業と交渉すること。最後に自らの将来のための、最高の選択肢を選ぶ努力をすることが大切なのだ。

執筆者:見舘 好隆

「内定取り消し」と戦うためには?その1

内定取り消し
まずはそこで結論を出さないようにしよう。電話での会話を録音するか、メモしよう。
内定取り消しに対するアクションは、以下の選択肢となる。

    泣き寝入りする。
    ややこしい手続きとかしたくない、さっさと気持ちを切り替えたいなど、気持ちはわかるが、お勧めはしない。よって、以下の項目を検討して欲しい。
    労働契約の履行を交渉する。
    その企業には入社することを前提に、採用募集要項や内定通知、入社承諾書などに明記されている地位や賃金、入社時期などを保証してもらうために交渉する。
  1. 損害賠償と慰謝料を請求する。
    その企業には入社しないことを前提に、被害を被った分を請求する。損害賠償は、機会を損失することによって生ずる経済的不利益に対して、慰謝料は精神的な苦痛に対して、適正な金額を請求することになる。


  2. どの選択肢を選ぶにしても、まず大原則として、「企業からの申し出を、その場で絶対に同意してはいけないこと」である。

    企業の人事は君たちよりもたくさんの社会経験を積んでいる。手を変え品を変え、様々なトークで君を説得し、辞退を促すだろう。君がその場でどう交渉したって、なかなか勝機は見いだせない。

    よって、その場で絶対に同意しないことが肝要なのだ。

    「ご事情はわかりました。しかし、すぐにお返事するのは難しいです。両親や大学に相談してからお返事したいと思います」

    と述べて、一度話を切ることが大切なのだ。とにかく同意してはいけない。同意してしまっては、例えばその後、損害賠償や慰謝料を請求する時に不利になってしまう。また、次のページで述べる交渉にも不利になってしまう。

    そして、両親や大学、そして国の専門窓口やNPOに相談することが、二つ目の大切なステップである。


    ※次のページで、「内定取り消し」と戦うためには?その2を学ぶ!

    ※国の専門窓口とは、ハローワークや公共職業安定所、学生職業総合支援センターなど。一覧はこちら
    あと、各都道府県にある労働関係の部署や、NPOに相談しよう。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます